Cookie's Diary
映画のタイトルがついているものは
ネタバレのものもあります。

2005年05月04日(水) 電影2本+観劇【2005年6月up】

今朝は本当は1本目は別の映画を観に行く予定だった。
その為に早起きしたのだが初めていく戯院。
駅から2分で近いので余裕でいたら、近すぎて逆に迷ってしまい
戯院の場所がわかり到着した時には上映時間を15分過ぎてしまっていた(爆)。
そこで後日、観ようと思っていた作品がちょうど2本目を観る戯院と同じ場所でも
上映しているので観に行くことにした。

■"THE SEA INSIDE"


白文字の部分は作品の内容に触れていますので構わない方だけ
マウスを反転させてどうぞ。

今年のアカデミー賞外国映画賞を受賞作品。私は観たい映画のラインナップを
雑誌などから決めることもあれば戯院に置かれているちらしを見て決めることも
ある。この映画のちらしは若くはない男女が"幸せそうに微笑み合っている構図"だった。
監督はアレハンドロ・アメナバール。彼の作品はタイトルは知っているがサスペンス
ものばかりだったので避けているわけではないけど観たことがなかった。


この作品は監督のこれまでの作品とは違う実話に基づいた作品。
まず55歳の男性の役を30代半ばの俳優が演じていることに驚かされた。
話の流れは海の事故で25歳に首から下が動かなくなってしまった男性が"尊厳死"を求めて
戦い"尊厳死"を得るまで。そこに主人公、主人公をとりまく人達の感情が繊細に
描かれている。誰しも生を受けたらいつかは死ぬ。主人公のラモンは25歳の時の事故
以来ベッドで寝たきりの生活。(長くなりそうなので感想はラモンに関してだけのものに
しておく。)身体の向きを変えるのもトイレも家族の人達の手を借りなければいけない。
いわばプライバシーも何もない状況。
死にたいと思っても死ぬことも出来ない。何故なら他人の手を借りなければ
死ぬことが出来ず手を貸した人は殺人罪にとなってしまうから。
ラモンの台詞でずっしりと心に重く響いたのが『笑うことで自分をごまかすことを
覚えてしまった…』と言ったニュアンスの台詞…この言葉を聞いた時、ちらしの
ふたりを再び思い浮かべた。それは"幸せそうなふたり"ではなく自分を"笑顔"という
隠れ蓑を着るしかないふたりなのだ。

もう1つの台詞で考えさせられたのが『あなたは"死"について考えたことはないのか?』と
いったニュアンスの台詞。私自身はこの世に生を受けた時からが"死に向かう旅だと
ずっと思っている。願わくば健康で平和、穏やかにに生きていきたい。
こんな風に考えられるのは自分が五体満足であるからだと思う。
この映画ではラモンが"尊厳死"を強く求める気持ちはわかるが彼の本当の
心の痛みは本人にしか理解出来ないことだと思う。
この気持ちは韓国映画「オアシス」を観た時の気持ちに少し類似している。
ラスト、ラモンが死を迎える時の表情は初めて他人の眼を気にすることなく
最期に素に戻れた時だと思った。


■「[上/下]拉是条狗」
「海を…」を観た直後に鑑賞したのもあるけど余り響かず…。
製作総指揮が馮小剛。私、この人が関わった映画を観るのは「大碗」に続いて2本目だけど
「大碗」も有意思と聞いていたけど観た時期が悪くて私にはその面白さがわからなかった。
でも「[上/下]拉是条狗」は淡々と観てはいたけど『狗&18時間』という表面の
キーワードにしながら実質的に描いているのは葛優演じるラオ、ラオの妻、
息子の家族の心情の変化だったりするのは面白いなと思った。
葛優お父ちゃんランニング姿でトイレの蓋を直す姿似合いすぎ。
そして息子の部屋から聴こえてきた音楽が♪神話の曲だった(と思う。)。
それにしても北京では登録してない犬をおびき出すのに銅鑼を叩いて呼び出すの?
初めて知った。

■S氏の芝居
そして夜は招待券を頂いたのでIさんとS氏主演の芝居を鑑賞。
テーマは悪くないけど、ここの座長いつも自分が美味しい台詞を言おうとするので
なんかアクが強い。某劇団Wから客演の女優さんがいたんだけど私から見たら
その台詞のやりとりがちょっといじめてるんじゃない?
と心配になってしまうほどだった。2日後、会社に出社されたS氏に『お芝居どうでした?』
と聞かれたので忌憚ない意見を述べ「きつい感想で申し訳ないです。」と言ったら
『いやぁ、うちのカミさんはもっとボロクソに言ってましたよ』と。
ちなみにこの劇団には有名娯楽番組Tの関係者K氏も出演しているが練習の時
ボロボロに言われていたそうだ。
アクの強い、この劇団に於いては一瞬、無個性に見えるほんわかとしたS氏の
個性が逆に引き立って見えたのだと思う。


 < 過去  INDEX  未来 >


Cookie [MAIL] [HOMEPAGE]