昨日気付いた。 わたしはもう、 彼からすっかり卒業している。
届かなかった想いが ずるずると鎖のように身にまとわりつき たくさんの傷あとが 忘却を許さなかった。 痛みや悲しみは あの頃をむしろキラキラときらめかせていた。 彼を、嫌いになれなかった。
でも、気付いてしまった。 いつのまにか、わたしにとって、 あの恋はただの 記憶 でしかなく 彼はただの 知人 であることに。
未だにあの恋をひきずっているのは彼の方で それに気付いた今、 なんともいえないきもちだ。
わたしを慈しんでくれたひとが わたしが時に癒されるのを助けてくれていた。 わたしはもうすっかり別の関係の中に生きていて、 あんなに大切だったはずの想いを 微苦笑で流せてしまう事が、 すこしだけせつない。
もしかしたら今の、 あなたの、わたしの恋も いつかは過ぎ去ってしまうものかもしれないから。
時は寛容で、残酷だ。
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