与太郎文庫
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2007年12月15日(土)  枕中夢 〜 与太郎の夢十話 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20071215
 
 ポンピキは、夜の巷を歩く男を、二通りに呼びわけるらしい。
「シャチョー」または「センセー」、するとみんな振りかえるそうだ。
 たしかに与太郎も、数軒のスナックで「先生」と呼ばれたことがある。
 
 ときには、みずから中学の数学教諭とか、女子大講師を名乗って遊ぶ。
 ママやホステスの協力で、はじめての相客たちはすっかり信用する。
 つぎに出会うと、こんどは税務署員だったりして、驚くのがおかしい。
 
 ある評論家は、見知らぬ町の酒場で、思いつきの職業を名乗り、それ
になりきって遊んだという(出典未詳)。
 なるべく似合わない落語家とか手品師が面白いそうだ。
 


 奥野 健男 文芸評論 19260725 東京 19971126 71 /化学技術/多摩美大教授
 大島 渚  映画監督 19320331 京都 /19960221ロンドンで脳梗塞入院
 北野 武  映画監督 19470118 東京 /19940802バイク事故/ビート・たけし
 奥田 瑛二 映画監督 19500318 愛知 /俳優/画家/籍=安藤 和津の夫

 
 日本映像監督協会から「あなたは会員に選ばれました」という通知を
受けとる。どうして俺が、といぶかったが、悪い気がしないものだ。
 いそいで誰かに云ってみたくなる。
 
 すると、店先から亡父が声をかけてきた。
「日本映像監督協会いうところから電話で、今月の例会は中止やて」
「あぁ、そう」 誰か通りかかったら、もっと大きな声で云うがよい。
 
 街に出て、あてもなく歩いていると、ペンキ屋の親父に出会った。
「あんた、こんど監督協会の会員になった人かね?」「そうです」
「わしも監督協会の会員だ。わしの車に乗らないか」「それはどうも」
 
 かなりのポンコツだが、親父さんは機嫌よく走りだした。
「つぎの作品は、こっち側から戦争シーンを撮るつもりだ」「ほほぅ」
 両手をハンドルから放しながら、左右のロケーションを説明する。
 
 親父さんは、ひょっとすると書割りの背景を描くつもりではないか。
 そんな合戦シーンは無茶じゃないかと思うが、ここは黙っておく。
 この調子で台本など、どうまとめるのか、怪しいものだ。
 
 むかし与太郎は、友人の結婚式を撮影するにあたって、その母上から
「シャシンヤさん」と呼びつけられて、とても不愉快だったことがある。
 ペンキ屋の親父も「ペンキヤさん」より「カントク!」がいいはずだ。
 
 スナックで「センセ」と呼ばれるより「ねぇカントク、相談があるの」
などとにじり寄ってこられたら、乙な気分になるだろう。
 きょうの仮夢は、微妙に男心の弱点を衝いていた。
 
 邯鄲(かんたん)の夢:栄枯盛衰のはかないこと(出典:枕中記)。
http://www.d2.dion.ne.jp/~nob_o/kotowaza/k_kantannoyume.html
 故事成語の意味と由来
 
「社長さん」と云うのに「先生さん」と云わないのはなぜですか?
http://q.hatena.ne.jp/1197795569
 寧辞苑 〜 ていねいな言葉づかいは無料の化粧品 〜
 
── ときにもらす“丁寧すぎる日本語”が不気味だった。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031023
 比例より非礼へ 〜 続・老兵は消えず 〜
 
(20071215 10:00-12:00 夢太郎十話より)(20071216-1217)
 


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