与太郎文庫
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2003年06月03日(火)  生体解剖 〜 九州大学肝食事件 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030603
 Ex libris Web Library;生体解剖
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4122009502
── 上坂 冬子《生体解剖 〜 九州大学医学部事件 19820810-19890220 中公文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569644678
 
…… すなわち、�‐赦惰鷭叔�六月三日、初代偕行社病院長真武七郎が
古巣に立ち寄ったのを機に、�⊃辛陲魄呂鵑覇皺憤緜垢龍盖彗醋蕁�外科
医長の笹川拓、同じく外科医の岸辰之助、歯科医長の伊藤明夫、軍医部
の亀田広雄ら六人が歓迎昼食会を開き、��そこで人間の肝の醤油焼きを
食べた──と。(P157)
 
 起訴されたのは次の五名である(括弧内は事件当時の役職及び年齢)。


 亀田 広雄 軍医大尉 1911‥‥ ‥‥ /(34)西部軍軍医部付
 真武 七郎 軍医大尉 1905‥‥ ‥‥ /(40)初代偕行社病院長 1
 伊藤 明夫 歯科医長 1903‥‥ ‥‥ /(42)偕行社病院
 岸 辰之助 軍医少尉 1913‥‥ ‥‥ /(32)偕行社病院外科医
 太田 忍 歯科技工士 1906‥‥ ‥‥ /(39)偕行社病院
────────────────────────────────
 金久 卓也 陸軍少尉 19‥‥‥ ‥‥ /(?)偕行社病院内科医長
 新野 順次郎 薬局長 19‥‥‥ ‥‥ /(?)
♀小川 藤子 看護婦長 19‥‥‥ ‥‥ /(?)
 鎌田 政聡 見習士官 19‥‥‥ ‥‥ /(?)司令部医務室軍医

 
 主な証人は(略)らで、大ざっぱに言うと、アメリカ側の作成した供
述書に署名した者が被告となり、拒否した者は弁護側証人として巣鴨に
送られたことになる。(P173-4)
 署名をすれば、仲間も含めて全員が自由の身になれると迫られた私は、
言われるままにペンを取り上げたものの、本来、岸辰之助と書くべきと
ころを、笹川辰之助と、自分の名前を間違えてしまった」と。その夜、
帰宅した岸は、寝つかれぬまま朝を迎えたが「だんだんマイクの言った
ことが本当にあったような気がしてきた」と述べている(0723 法廷証言)。
(P175-6)
 
…… そもそも「生体実験」を外科医がするのであれば、なんとかして
生かすように努力してこそ実験の意味がある。ところが、すべての実験
が死で終っている。一歩ゆずって手術の経験のない若い医者にやらせて
こそ意味があるのに、ほとんど笹川と教授が執刀している。明らかに、
行われたのは実験的手術ではなく、死なせるための儀式である。とすれ
ば、捕獲搭乗員という名の、捕虜扱いされない捕虜を殺す手段として、
斬殺よりは麻酔死、あるいは麻酔下での失血死、が選ばれ、実験の形で
人類に役立つ死という意味づけをしたのではないか、と思う。とすれば
主役はやはり軍で、この事件は捕獲搭乗員の処分の一環ということにな
る(解説;なだ いなだ)。(P275)
 
…… それにしても人間の肝を食った場合いかなる罪を科せられるので
あろうか。たとえばもし私がシカゴのアパートで友だちに人間の肝をふ
るまったとする。イリノイ州ではそれは罪に該当しない。英米法におい
て刑事でも民事でもこれを咎める法律はないのだ。(P227)
 検察側もその点には同意する。しかし人肉試食は日本の刑法でも犯罪
行為だとは規定されていなかったにも拘らず、証拠物件二五一に見られ
るごとくニューギニアにおいて日本の参謀が「人肉をそれと知りながら
食した者は、最も人道に反した者として死刑に処す」と明言しているで
はないか。(P237-8)
 
── 東野 利夫《汚名「九大生体解剖事件」の真相 197907‥ 198503‥ 文春文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J8FQZC
 
── 《ETV特集 20151212 23:00-24:00 NHKe》
“医師の罪”を背負いて 〜 九大生体解剖事件 〜
 東野 利夫 産婦人科医 1926‥‥ 福岡 /194505‥-0603 立会
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030603 生体解剖
 
https://twitter.com/awalibrary/status/675683567813423104
 
…… 70年前に起きた九州帝国大学医学部の「生体解剖事件」。事件に
関与した医師たちが多くを語らず亡くなる中で、最後に残った当事者と
して事件と向き合い続ける医師がいる。
 
 終戦間際の1945年5月から6月、九州帝国大学医学部で米兵の捕虜を使
った生体実験がひそかに行われた。墜落したB29の搭乗員8人が、海水を
使った代用血液を注入されたり、片方の肺を切除されたりして死亡した、
いわゆる「九大生体解剖事件」。医学生として生体実験の現場に立ち会
った東野 利夫さん(89)は、戦後、福岡市内で産婦人科医院を営みな
がら、国内外で事件関係者に取材を重ねながら事件と向き合い続けた。
 語り;池田 成志
 
── 遠藤 周作《海と毒薬 195706‥ 文学界/講談社・新潮・角川文庫 19600719 K》194.0225
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B00BIXNMVC
 
(20151213)
 

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