与太郎文庫
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2003年01月29日(水)  訃報 〜 南 喜久雄の十年 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030129
 
 おくやみ 投稿者:鎌田貞博  投稿日: 1月31日(金)18時01分56秒
  
 1961年から1970年にかけて現役・OB指揮者として市大オケをご指導い
ただいた南喜久雄大先輩が、長きに渡る闘病生活の末、1月29日にお亡く
なりになりました。特に、1969年学園紛争の最中に一大イベントとして
開催された「第九」の指揮者として印象深く、あのときの演奏会が忘れ
られません。心からご冥福をお祈りいたします。(1971年卒OBより)
  
 >鎌田さん 投稿者:うず  投稿日: 2月 2日(日)22時45分37秒
  
 南喜久雄先輩にはお会いしたことがありませんが、10年間にもわたっ
てクラブに貢献してくださったのですね。心からご冥福をお祈りいたし
ます。
 僕は田代と言いますが、鎌田さんもまたよろしければいらして下さい。
昔の話も聞いてみたいなと思います。(略)
  
── 《大阪市立大学交響楽団掲示板》
── http://6722.teacup.com/ocusym/bbs
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 南 喜久雄 1940・・ 大阪 20030129 63 大阪市大交響楽団
 
 
■南 喜久雄の十年
 
第16回定期演奏会 19701213 森ノ宮青少年会館
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 松岡 信蔵
サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第3番 南 喜久雄/小川 葉子(独奏)
ニコライ 「ウィンザーの陽気な女房達」序曲 梶原 勇治
 
第15回定期演奏会 19690111 大阪厚生年金会館大ホール
ベートーヴェン 交響曲第9番 南 喜久雄
松下 真一 フルートとオーケストラのためのセレナーデ 松岡 信蔵/山上 弘(独奏)
ワーグナー 「ニュルンベルグのマイスタージンガー」序曲 松岡 信蔵
 
第14回定期演奏会 19681202 森ノ宮厚生会館文化ホール
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 長野 武
ビゼー 「アルルの女」第2組曲 松岡 信蔵
モーツァルト 「魔笛」序曲 松岡 信蔵
 
第13回定期演奏会 19671201 森ノ宮厚生会館文化ホール
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ 角田 康一
ベートーヴェン 交響曲第8番 角田 康一
モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 南 喜久雄
ベートーヴェン 「エグモント」序曲 南 喜久雄
 
第12回定期演奏会 1966・・
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」 志野 隆夫
シューベルト 「ロザムンデ」音楽 角田 康一
ウェーバー 「魔弾の射手」序曲 角田 康一
 
第11回定期演奏会 19651201 産経ホール
エルガー 威風堂々 南 喜久雄
ベートーヴェン 交響曲第7番 南 喜久雄
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 川上 三郎/川原 順子(独奏)
ニコライ 「ウィンザーの陽気な女房達」序曲 志野 隆夫
 
第10回定期演奏会 19641126 産経ホール
チャイコフスキー イタリア奇想曲 南 喜久雄
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 南 喜久雄
グリーグ ピアノ協奏曲 南 喜久雄/沖本 ひとみ(独奏)
モーツァルト 交響曲第32番 南 喜久雄
 
第 9回定期演奏会 19631126 四天王寺会館
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 南 喜久雄
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 南 喜久雄/川原 順子(独奏)
ロッシーニ 「セビリアの理髪師」序曲 南 喜久雄
 
第 8回定期演奏会 19621112 産経ホール
シューベルト 交響曲第9番「サ・グレート」 南 喜久雄
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 南 喜久雄/谷口 佳津子(独奏)
ヨハン・シュトラウス ウィーンの森の物語 南 喜久雄
 
第 7回定期演奏会 19610626 朝日会館
ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」 阪本 良男
ベートーヴェン 交響曲第8番 阪本 良男
ハイドン ピアノ協奏曲ニ長調 南 喜久雄/阪本 健二(独奏)
シューベルト 「ロザムンデ」序曲 南 喜久雄
 
第 6回定期演奏会 19601124 朝日会館
ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」 桑田 俊夫
サン・サーンス ピアノ協奏曲第4番 向井 周作/辻 智美(独奏)
チャイコフスキー スラヴ行進曲 向井 周作
 
── 《大阪市立交響楽団 〜 過去の演奏会の記録 〜 すべての記録》
── http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/1550/record/record00.html
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 《虚々日々 P057 ゴリのケンケン》参照/吉田 肇の友人
  
  
  
 第三の執筆者 〜 南 喜久雄の逡巡 〜
  
 月刊《アルペジオ》の創刊にあたって、編集者自身の対談《一聴一席》
のほかに、当初つぎの三人の連載が構想されていた。
 小石 忠男《私のサロン》
 出谷 啓 《自作自演のレコード》
 南 喜久雄《未来への響き》(仮題=幻の連載)
  
 創刊のころに、大阪市立大学交響楽団の指揮者であった南 喜久雄は、
ベートーヴェン《交響曲第9番》に取組んだ直後(?)だった。
(第15回定期演奏会 19690111 大阪厚生年金会館大ホール)
  
 大学院生だった彼は《レコード芸術》の懸賞論文に入選しただけで、
力量は不明だが、編集者は彼に前衛音楽に関する入門・解説シリーズを
書かせることを思いついたのである。
 いわゆる音楽評論家や音楽ファンにとって、もっとも不案内な分野で、
なるべく論じたくない苦手ジャンルなのだ。もしも彼らが否定するなら、
それ以前以後に、なにほどの成果があったか思いだしてみるがよい。
  
 与太郎は、彼を自宅に招いて、月刊《アルペジオ》の構想を語ったが、
彼の反応は「いまちょっと忙しいので」というような態度で、もう一つ
はっきりせず、乗り気ではなさそうだった。
 いま思うに、たとえアマチュアであっても《第九》を指揮した直後は、
しばらく虚脱状態になるのは当然だろう。
 ところが与太郎は、そんなこととは知らなかったし、彼もまた事情を
語らなかったのは、そもそも話題になっていなかったからである。
 上の日付は、前後の日付がすべて11月か12月であることから、誤植の
可能性が高い。かりに(一月でなくて)年末であったとすれば、大作の
公演を企てた指揮者が、他のことも目に入らず、緊張のあまり逡巡した
ともみえる。(日付については、後日調査を要す)
 
 数週間のち、彼は(予告なしに)菓子折をもって訪ねてきたところ、
与太郎が不在で会えなかった。あるいは思いなおして、引受ける決心を
したとしても、創刊準備がすすんでいて、すでに門は閉じられていたの
である。
 
→《与太郎文庫》2004年02月28日(土)  自作自演 〜 デーやんの処女稿 〜
 
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 Mail'20040304 (木) 05:30 件名:南 喜久雄氏について
  
 前略
  
 小生はOBではありませんが、かつてトロンボーンOB・吉田 肇 君
(現=西山ドライブウェイ会長)を通じ、若き日の南 喜久雄氏に知遇
を得ています。
 氏の訃報に接して以来、貴HP(および掲示板からの引用)を通じて
記憶をたどっているうちに、気づいたことがあります。
 
>第15回定期演奏会 1969.1.11 大阪厚生年金会館大ホール<
 この日付は、前後の演奏会がすべて11月か12月であることから、誤植
の可能性が高いと思われます。
 ぜひご検証の上、ご教示ねがえれば幸甚です。
(表題の「大阪市立交響楽団」も「大阪市立大学交響楽団」ですね)
  
 なお、小生のHPで、つぎの章に故人のエピソードを紹介しています。
  
→《与太郎文庫》第三の執筆者 〜 南 喜久雄の逡巡 〜
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20030129
  
 早々                与太郎 こと 阿波 雅敏
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>>
 
 Mail'20040305 (金) 01:37 Re: 南 喜久雄氏について
  
 阿波 雅敏 様
  
 過去の演奏会記録に関してのご指摘ありがとうございます。
 早速確認してみます。
  
 表題の誤りについては全て訂正いたしました。
 ご指摘ありがとうございました。
 今後とも大阪市立大学交響楽団をよろしくお願いいたします。
  
 大阪市立大学交響楽団 情宣 北嶋 亜以子
 
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