与太郎文庫
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2003年01月12日(日)  トライアングル

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030112
 
■2003/01/12 (日) トライアングル 〜 Canada & Kannu 〜
 
 カナダの有賀君に「カンヌの若林君あてのメールが届かないようだ」
という趣旨の質問を送った。
 閑居老人の、いかにも浮世ばなれした疑問が、多忙な聖職者にとって、
どうやら迷惑らしいので、一休みすることにしたが、メールのやりとり
に混乱が認められるので、別項“Ariga Mails”をまとめておく。
 混乱の理由のうち、日本語のパソコンで、英語とフランス語の混在文
を翻訳ソフトで解読できるか、というサンプルであり、もうひとつは、
メールの管理ソフト(MS-OutLook)が、時系列上の行きちがいをコン
トロールするには、まだまだ未熟なことである。
 
 タイトルの《Tell Me Why》は、中学時代に歌ったキャンプソングの
題名で、彼ならば通じるキーワードとして、そのまま用いたものである。
 「Tell Me Why the Ocean is blue(どうして海は青いの?)」など
少女の素朴な質問が、さいごに「あなたを、忘れられのはどうして?」
というようなオチで結ばれたと記憶する。
 ビートルズ(ジョン・レノン詞)に同名の曲があるらしい。
「Tell me why you cried And why you lied to me?
(教えてくれ、なぜ泣いたのか、なぜ僕に嘘をついたのか)」
 
 電子メールの件名は、簡潔でわかりやすいものがよい。かといって、
「毎度ありがとうございます」とか「はじめまして」などは趣向がない。
返信のおりには、そのまま「Re: 」で始まることを想定すべきである。
「Re: はじめまして」というような件名は、後日わかりにくい。
 数年前のウィルス・メール事件では、数百万の人々が「I Love You !」
と題されたメールを開いてしまった。このメッセージのつづきを読みたい
という誘惑に勝てる人は少ない、とアメリカの当局者がコメントしたのが
印象的だった。つぎは「Happy New Year !」などが危ないかもしれない。
 川柳・狂歌や漢詩の一行、映画の題名をもじってみるのはどうか。
 ただし「ロシアより愛をこめて」とか「夜霧よ今夜もありがとう」など、
初対面の相手にぶっつけるのは過激すぎる。ひとりよがりなものは不愉快
だが、親しい相手なら(陳腐なダジャレでも)いろいろ実験できる。
 与太郎の自信作は「拝読・通読・愛読しています。」である。高校時代
の谷本先生のホームページ発見を伝えたもの(20020303) 。
 
■2003/01/12 (日) トライアングル 〜 Dr.Ariga 〜
 
 Profile of Chaplain(礼拝堂牧師)〜 自動翻訳のママ 〜
 
 Rev.Seiichi Ariga、B.Eng博士。M.Eng、Ph。D(M.Div)。
 日本、ドイツおよびカナダの核融合および高性能のレーザー物理学の
前の研究者および教授は、UBCの中の神学のバンクーバー学校(Vancouver
School)の卒業生、およびカナダの結合した教会(United Church)の規定
された大臣です。
 彼はさらに熟達したフルート奏者および美術の恋人です。
 彼は少数の言語を話し、もっと学習することを望みます。
 彼は、全学生数の現在のethno-文化的多様性を評価し、喜んでいかな
るものあるいは任意の国あるいは文化からの信頼がないの学生に情緒的
かつ精神的な支援を提示します。
 信頼伝統の記述
 カナダの結合した教会(United Church)は、3つの主なプロテスタント
伝統の結合として1925年に形成されました;
 メソジスト派、PresbyterianismおよびCongregationalism。
 その後、福音の結ばれた同志は結合に参加しました。
 教会は、したがって、神学の位置およびアプローチの広いスペクトル
を包含します。それは、活動的に従事されるだけでなく、世界的・相互
信頼活動の中で。社会裁判関係は非常に同様にその伝統の一部です。
 活動のスケジュール
 UCCMは、下記活動の中で現在提示するか参加します:
1) 日曜礼拝;大学丘集合(VSTの内部のキャンパスの北の東の終了に)
午前10:30。
 ウェストポイントGeryは教会(SAFEWAYの後ろのTolmieおよび西の第8
の通りの)午前10:00を結合しました。他の隣人は教会(情報はUCCMオフ
ィス(UCCM Office)から利用可能です)を結合しました。
2) 次のものでTaizeのソングを持った祈願を等しくする日曜: ウェスト
ポイントGeryは教会(4月、午後7:30、大学丘集合(9月)3月(8月))午後
7:00を結合しました。
3) UCCMオフィス(UCCM Office)のバイブル研究(9月 3月)金曜正午
4) 回転で懇親会(9月 4月)午後6:00を等しくする金曜。
 Arigaの家 オフィスの位置 5885のuniversity大通り、バンクーバー、
BC、V6T 1K7 Lutheran Campusセンター(Lutheran Campus Centre)の中
で:Wesbrookモール(Wesbrook Mall)およびuniversity大通り(University
Boulevard)の角で。UBC病院(UBC Hospital)の向こうに対角線上に。大学
村の第2のカップ・コーヒー店の前に。
── http://chaplains.students.ubc.ca/2seiichi.htm
 
 
■2003/01/14 (火) トライアングル 〜 Many Thanks ! 〜
 
 有賀 誠一 君へ
 
 君が多忙なことは、英文のホームページ“UBC Chaplains”を開いて
分かった。
 プロテスタントの牧師が、オフィスや自宅まで公開して、地域住民に
信頼されている情景は、日本では想像できないのだ。ますます切磋琢磨
してもらいたい。だが一方では、みんなが引退して、のんびり昔話でも
と思う(ボクは15年も前から、その日を待っているが)。

 君の名は、漢字で検索すると数件あるが、ふと思いついてローマ字で
検索してみると53件もあって、たちまち写真にもめぐりあった。
(父上の鉄太郎博士の風貌そっくり、母上の面影もしのばれる)
 
 ビル・ゲイツも言ったように、翻訳ソフトは「ほとんどが使いものに
ならない」が、当面の最重要部門だと思う。
 あたかも両替所で円をドルに換えて、さらにポンドから円に戻せば、
いくら目減りするのか?(早急に、君の助言にもとづいて検討したい)
 さらに、木下君の電話でも話したことだが、現代日本は、あまりにも
文化的秩序(ボクは“情報美学”と創称したが)が低迷している。
 カナダ合同教会のホームページは見事に洗練されていて、あきらかに
ローマ文明を継承している。ところが同志社や慶応のホームページは、
まことにみすぼらしい。
 
 若き日の与太郎がデザイナーを目ざしたのは、注文主に金をもらうた
めではない。自己表現できる新しいジャンルを選んだつもりだったが、
広告代理店という伏兵が、業界に君臨してしまったのだ。
 与太郎は、俗物だったので、ほかの仕事で金をもうけようとしたが、
天は二物を与えない。金など欲しがらず(酒など飲まず)に、貧しい
芸術家の道を歩むべきだった。
 
 15年前の与太郎は、毎日8時間も飲んでいて、表面的なトラブルは
なくても、内心は不安をかかえていた。ムソルグスキーやフォスターも
依存症のために亡くなっている。数人の友人は、家庭そのものを放棄し
たが、その後も酒をやめていない。
 たんに経済的な理由だけでは、治療不可能である。
 与太郎が断酒できたのは、きわめて稀な成功例だったと思う。
(古代暦の研究に没頭して、旧約聖書などの大著を読みつづけた)
 カトリックには聖職者専用の病院まであるらしいが、もし役立つなら、
せっかくの経験を活かしたいものだ。
 
 ではまた、“愚僧の愛妻”によろしく。    与太郎 より
 
 
■2003/01/15 (水) トライアングル 〜 Re: Many Thanks ! 〜 7:58
 
 雅敏くん、
 僕の人生背景をインターネットで調べてくれたようで、ありがとう。
僕自身、そんなにあるとは知らなかった。(時間もないし、まだ調べて
もいないけど)貴君が酒に溺れていた時代があったようだね。もともと
芸術家志向だった君が利潤追求の世界で人生に嫌気がさしたというのは、
僕にはよくわかる。僕自身、もともと金銭には縁遠い世界に育ってきた
んだけど、ものすごい競争社会である工学系に進んだために、もう少し
で人生の目的を見失うところだった。牧師になることはとても恐ろしか
ったし、僕が適任かどうかと自らを疑うことはあるけれど、後悔はして
いない。
 すくなくとも、自分の信じることを述べ、またそれに従って行動でき
る自由を持てることが、なんと素晴らしいことかと思う。「神」という、
永久に不可解な存在と対峙しながら、自らを反省し、理想を模索追求す
るという贅沢は、この利潤追求社会ではそう簡単にできるわけではない。
ありがたいことだ。
 僕は仕事柄、毎日学生や教職員と飯を食い、雑談をし、会議に出席し、
また真面目なカウンセリングなどもやったりしている。この社会では、
表面的には問題がないような顔をしているが、誰もが深刻な問題を心に
抱えているのが実状だ。つい数時間まえにも、一職員から家族に一員に
アルコール中毒者が居ることを聞かされた。中毒がいいとは言わないが、
自分を偽って生きていかねばならない社会であれば、酒に溺れる人間が
出ても不思議ではない。新島先生は「良心の全身に充満せる丈夫の起こ
り来たらんことを」と祈られたが、僕はいま「空の鳥をみよ。蒔かず、
刈らず、蔵に収めず。それでも天の父はこれらを養っておられるではな
いか。何を飲み、何を食べ、何を着ようと、思い煩らうな。ただ、神の
国と神の義とを求めよ。そうすれば、その他のものはすべて添えて与え
られるであろう」ということを信じて生きていく学生がこの大学から生
まれてくることを祈っている。
 
 ところで、Tell Me Why だが、全部の歌詞は(僕の記憶が正しいとして)
次の通り。
 
Tell me why, the stars do shine;
Tell me why, the ivy twines;
Tell me why, the oceans blue;
And I will tell you, that's why I love you!
 
Because God made the stars do shine;
Because God made the ivy twines;
Because God made the oceans blue;
Because God made you, that's why I love you!
 
 それでは、また。お元気で。祝福を祈っています。
 誠一愚僧
 
 追伸。円、ドル、ポンド、ユーロと外貨交換するたびに交換手数料を
取られるから、必ず目減りしていく。ただし、交換レートは毎日変化す
るから、タイミングが良ければ、元金より増えることもありうる。僕は
日本、ヨーロッパ、北米を渡り歩いていて数回この恩恵に浴したことは
あるが、意図的にやったことは一度もないので、実際にどの程度儲かる
ものなのかは知らない。いずれにしても牧師にはあまり縁の無い話だ。
 


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