与太郎文庫
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2002年12月01日(日)  盤外総括

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021201
 
 前 略。神崎 健二 様

 わたしは、ことし一月から(思うところあって)ビデオ録画を止め、
六月から新聞もことわりました。二十年にわたる将棋欄の愛読者として
(翌朝までに)次の一手を考えるたのしみがなくなったのが残念ですが、
そのかわり《ある棋士の日常》を通読するようになりました。
 先日「この件について、メール等でご意見や感想を募集」とありまし
たので、ひとこと書くことにします。
 読者が観戦記者にあてて手紙を書かないのは、実際の将棋が終わって
いるのに、勝敗の結果を知らずに意見を言うのは、いかにも間がわるい
からです。
 つまり、ひとこと言う楽しみは、タイミングよく(あまり時間が経た
ないうちに)誰かに(ひそかに)伝えることが肝要なのです。
 メールなら、生中継の最中に質問したり、予想を述べることもできま
すが、白熱した局面で、何百通ものメールが飛びかったら、いかに気の
利いた意見であっても、はたして読まれるでしょうか。
 アマチュアにとって、いちばん困るのは指す前に後方から「意見」が
聞えてくることです。指した直後に「あーァ」とか「エーッ?」などと
いわれるのも、迷惑千万です。プロのように、感想戦ではじめて周囲の
意見が聞えてくるのが理想的ですね。
 そこで、つぎの案を、ご検討ください。
 同時に数百万人が視ているという、NHK《将棋の時間》について、
神崎先生のHP上で「即日コメント」を、ぜひ実現してください。
 「私ならこう指す」「この手はヘンだ」とか、大盤解説にはなかった
見どころなど(テレビを見そこなった場合でも)どちらがどのように戦
ったか、総括されるだけでもありがたいのですが……。
 NHKでは棋譜その他を、月刊テキスト《将棋講座》に掲載している
のですが、録画・放映・出版それぞれの月日を追っかけるのは、よほど
熱心なファンにかぎられます。

 なお、わたしのHPでは、つぎの2編で将棋にふれています。ご高覧
いただければ光栄です。→ http://www.enpitu.ne.jp/usr8/87518/
── 2002年11月10日(日) 一芸の人々
── 1982年11月01日(月) 盤外長考 〜《198301・・ 将棋世界》投稿
 草 々。                      阿波 之男

■2002/11/26 (火) 新聞社に投書を!

423765 ── 神崎 健二《ある棋士の日常 20021126》

── http://www2.diary.ne.jp/user/53924/


■2002/12/01 (日) 23:01 Re: 盤外総括

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 ちょうど20年前の《盤外長考》が、はじめて役に立った(?!)
 11年前の棋譜《千日考 19910629 》を見てもらいたいが、ソフトを
ダウンロードしなければならないので、先送りする。
 神崎七段は、12月08日が満39歳の誕生日。Birthday Mail を出そう。
HPの「日記」については、とくに「無断転載禁止」とあるので、先に
そのまま引用したのは、まずかったかな?
 引用・転記・典拠などのルール、著作権・知的所有権・プライバシー
などについては、どうしても述べたいことがある。なるべく近いうちに
考えをまとめたい。


■2002/12/01 (日) 昔の服で出ています

 新党構想「破産管財人が社長?」野中氏が小沢氏皮肉る
 2002 年 12月 1日[毎日新聞]23:23
 自民党の野中広務元幹事長は1日、岡山県総社市での講演で民主党と
自由党の合流・新党構想について「いったん改革すると言って出ていっ
た人たちが、また一緒になろうという話だ」と、新味のないことを強調。
新党の代表に自由党の小沢一郎党首の名前が挙がったことに関連し「破
産管財人が社長になるなんて、そんことがあるのかと思うほど政局は分
からなくなってきた」と述べた。小沢氏の率いてきた政党が分裂してき
たことを破産にたとえて、同氏を皮肉ったものだ。

 「名前は自民党?」首相が3野党の統一会派構想を揶揄
>>2002 年 11月 29日 Yomiuri On-Line
 自民党が2つになる?――小泉首相は28日、都内のホテルで、自民
党の青木参院幹事長ら与党3党の参院幹部と懇談した席で、野党に浮上
している民主、自由、社民3党の統一会派構想について揶揄した。
 出席者の1人が「(構想に慎重な社民党を除き)民主と自由が新会派
を作ったら名前はどうなるだろう」と水を向けると、首相は「自由民主
党になるんじゃないか。あるいは民主自由党かな」と述べたという。
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 自由党との合流がダメなら、社民党はどうか。おタカさんに社民党の
幕を引く勇気がなければ、併合を待つばかりである。
 支持率が1%になってから、女性議員の誰かが「街頭演説で、この中
の百人に一人が私たちを支持して下さると思えば元気がわいてくる」と
言っていたが、なんとでも言えるものだ。
 冗談にせよ、民主党と社民党が合流すると「民主社会民主党」となる。
つまり「民主社会党」となって30年以上の昔にもどる。
 鳩山氏について、ひとつだけ忠告したいことがある。ずばりいうと、
背広の肩巾が合っていない。
 鳩山クンちのユキオ君は、ずっと前から「このごろヘン」だった。
 この時代おくれのファッションが、祖父の代からつづく鳩山家御用達
の高級洋服店による入念な仕立てであり、なんらかの由緒があるにせよ、
先進諸国の大統領や首相たちが、ことごとく肩先を尖らせているのに、
ひとりだけ肩をすぼめているのは、やっぱり不自然である。


■2002/12/02 (月) 消えたサイフ

 小沢&鳩山の合流から、早々に“小鳩新党”と名づけた新聞もあるが、
幻の新党構想に終った。どうしてこんなにフニャフニャした話ばかりが
続くのか。
 与太郎は、政治に不案内である。しかも、テレビや新聞を見聞きする
ほど、よけい分からなくなることがある。キャスターや文化人が、自分
を利口にみせるため、むりに筋道だてて解釈するからではないか。
 不確かな情報とともに、しばしば論理を超えたところに、混然とした
事実が横たわっているのではないか。

 よく知らないが、そもそも民主党の結成にあたっては、当初30億円
を鳩山氏がポンと出したという。それで党首になるわけではなく、代表
には菅直人氏が就任する(鳩山がサイフを出し、菅が中身を配った?)。
 ところが、しばらくすると、サイフを出した者が配るべきだ、という
(優先的に配ってもらえると思うグループの)声が大きくなり、選挙を
すると、その通りになった。
 つぎに、サイフを出したからといって、党代表には適していない、と
いう若手(ほとんど配ってもらえなかったグループ)が反発して、また
もや選挙をしたところ、かろうじて鳩山氏が再選された。この、虚しい
結果は、党内外の信望と議席を減らしてしまう。
 かくして鳩山氏は、仲間とともにサイフまで失ったのではないか。

 いったい、党首としての人望・風格とは何なのか。30億円というの
が本当なら、ほかに出せる者はいないのだから、金を出せない者が口を
出すのは僭越ではないか。もし鳩山氏が怒って「ヤーメタ」といったら、
みんな困るのではないか。ところが、鳩山氏にすれば、怒って出て行く
にしても、例の30億円がサイフごと消えてしまったではないか!
 サイフをカラにしたのは誰か、特定できないまま、いつのまにか中身
が消えたのであろう。連れだってハシゴ酒を飲むうちに、誰がどのくら
い飲んだのか分らなくなる状況は、経験者だけが理解できる。
 酔いがさめてから「あのときはオゴッタのではない、立替えたのだ」
と言えば、誰もが「オレは、ほとんど呑んでない」と答えるのである。
 困った鳩山氏が、小沢氏に相談しようとしたら、かつてのガキ大将は、
「サイフを失くした坊やとは、もう遊ばない」と断わったのだろうか。


■2002/12/03 (火) プレイバック

 鳩山氏の目赤く、反省の弁5分 周囲は冷ややか
 2002 年 12月 3日 Yomiuri On-Line
 “一人芝居”も空回り――。民主党の鳩山由紀夫代表が3日、代表の
辞任を表明した。独特のキャラクターから「宇宙人」とも評された鳩山
さん。3年2か月にわたって野党第1党を率いたものの、最近は支持率
が低迷し、選挙でも負けが続いた。捨て身の新党構想も功を奏せず、ド
タバタの末の辞任劇を、周囲は冷ややかに受け止めた。
 鳩山さんは午前10時前、国会内で行われた党常任幹事会に出席。冒
頭、イスから立ち上がった鳩山さんは、「13日をもって辞任します」
と辞意を表明。淡々とした口調ながら、目を真っ赤にし、約5分にわた
って、「国民に期待される政党の姿を早く取り戻してほしい。私を支持
してくれた人におわびを申し上げなければならない」と反省の弁を述べ
た。
 代表3選からわずか2か月の失速に、関係者は複雑な表情。
 「どこを見ても敵ばかり。天をつかむか、地に落ちるか」。先月25
日に早稲田大学で講演した鳩山さんは「鳩山のまわりはザーザー雨が降
っている」と弱気な言葉を述べていた。
 講演会を主催した同大学生サークルの高田育昌さん(20)(法学部
2年)は「疲れた様子で、思い詰めたような表情も気になったが、こん
なに早く動くとは。政治の世界は本当に『一寸先は闇』ですね」と驚い
ていた。
 党代表の諮問機関「公共事業を国民の手に取り戻す委員会」の座長を
務めた法政大学の五十嵐敬喜教授(58)は、「こっけいとしか言いよ
うがない辞め方だが、心を許すブレーンがいないことが、鳩山さんの不
幸。1人で勝手に動いた結果の“自爆テロ”で、彼らしいとも言えるが、
野党の惨状ぶりは、本当は笑い事ではない」と話した。
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 鳩山家は、曽祖父・衆議院議長、祖父・総理大臣、父・外務大臣で、
ここで長男が失速すると、父に並んだだけで、祖父や曽祖父におよばず、
一族としては残念だろう。
 祖父は“日ソ共同宣言”を引退の花道として、のちの“保守合同”を
実現させたが、四代目は“野党結集”を提唱してしくじったのである。
これが総理大臣をめざすサラブレッドの“悲願”というのもヘンな話で
ある。たとえ民主主義の根幹だとしても、彼のテーマではなかったのだ。


■2002/12/03 (火) バックアップ

 七月に、約十日分の作業を誤消去する事故があり、相当こたえた。
 十日間の作業量なら、十日間で修復できるはずだが、個別に判断する
部分では、思考の履歴が失われているので、記憶だけが頼りである。
 もっとも古いデータは、1985年秋ごろの8インチ・フロッピー以来、
17年前から継承している。たんに保存しているのではなく、その後の
加筆・修正があるので、遺伝子栽培のようなものである。
 今回のバックアップは所要時間10分、ずいぶん簡単になったものの、
あいかわらず不安定な作業で、いつもながら祈るような気持である。
 当初はCD−RWを書換えていたが、あるとき前回のデータまで壊れ
てしまった。これでは元も子も失くす可能性がある。
 それ以来、使い捨てのCD−Rにもどした。現在は、ダイレクトCD
という、内臓プレーヤー専用のフォーマットで保存しているが、本来は
互換性のあるフォーマットの方が安全だろう。つまり、事故が生じるの
は不測の事態であるから、パソコン本体を見捨てる覚悟が必要なのだ。
 今回は20日目のバックアップだが、できれば毎週、最低月に一回は
更新すべきである。
 ラベル名を求められるが、通常は更新の日付(20021201)でよい。
 また、CD−Rそのものの認識不良など、バラツキがあれば、すぐに
取りかえること。今回のケースは、あきらかにモーター音に異常があり、
プレーヤーの機械的不良か、CD−Rの認識不良なのか判別できない。
 CD−Rを取りかえて、うまくいったとしても、本当の原因は誰にも
わからないのである。

 バックアップの重要性は誰もがとなえるが、本来はマシン・メーカー
が本腰を入れるべき部門である。マシン内でのデータは「上書き保存」
と「名前を付けて保存」いずれでも、ほとんど失敗がなくなった。だが、
内臓のCD−ROMドライブは、ほとんど他社メーカーの部品であって、
問題を生じた場合のサポート対応が、まったく異なるのである。
 MOディスクなどは、フロッピー感覚で確実らしいが、CD−Rほど
普及していないので、使ったことがない。最終的には4枚組のCD−R
に、すべての作品を収める予定だが、それまでにDVD−RWなどが、
画期的に改善されるかもしれない。


■2002/12/04 (水) ラブレターの著作権

 若き日の与太郎は、十一ヶ月間に百通もの手紙を書いたことがある。
相手の女性からは、ほぼ半数の返事を受けとっている。
 最初の手紙は、見合いの直後に出したもので、女性が両親や兄夫婦に
読ませたところ、兄は「おもしれぇ男だな」と云ったそうである。
 はじめのうちはともかく、だんだん込み入った内容になってきても、
あいかわらず家中の者に見せているらしいので、与太郎は彼女に云った。
「今後は、番号に●印をつけた便箋は、他の人には見せてはいけない」
 しかし、その後も家族に見せていたらしい。もっともらしく、●印を
つけた分だけ、よけいに恥をかいたことになる。
 田舎そだちの彼女は、手紙というものは家族みんなで回覧するものと
思いこんでいたフシがある。さもなくば毎日のように来る恋文を、一人
で待ちきれずに、家族に自慢したかったのであろう。

 与太郎は、自分の恋文を日記がわりの記録資料だと考えていたから、
創意工夫して、後世に残るような趣向をこらしていた。
 いよいよ結婚披露宴となって、媒酌人はじめ来賓が、ことごとく恋文
をネタに挨拶され、杉井先生も「いつの日か、これを出版すれば、斯界
に残る書簡文学となるであろう」とおだてられた。実物を見せたわけで
はないが、ラブレターのうわさは数百通に誇張されて、知れわたってい
たのである。
 かくて与太郎は、嫁入道具とともに戻ってきた恋文とその返書に番号
をつけて、三冊のバインダーに綴じた。出版するほどではないが、子孫
の誰かが興味をもって読むかもしれないと考えた。
 わけあって、結婚の翌年から引越をくりかえすことになり、家財道具
や書籍などが失われていった。意を決して処分したり、あるいは誤って
捨てられた資料にまぎれて、七年後には、バインダーも消えてしまった。

 与太郎が受けとった手紙は、十一才の夏から二十四才の年賀状まで、
約一千通が通し番号で保管されている。その後はビジネス・レターやら
飲み屋の請求書などが混入したため、管理する意欲を失くしてしまった
が……。


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