Ex libris Awa Library；ドン・クリストバル・ルンゼ
　Runze, Don Christval　ジプシー占術師 1950‥‥ 兵庫 ／
／サンプラザ10F カード占いの店 ウィザード主宰
　
──　この対談（froufrou）シリーズは　ルンゼさんで九人目なんです　
たぶんそういうことは気になきらないだろうと思いましてね
ルンゼ　四人目はどなたでしたか
──　はっきり判らないように　編集者が苦労しています（笑）十二人
でおしまいにしようか　なんて考えてます
ルンゼ　西洋では13の数を嫌いますし　病院には13階13号室はないそう
です　ただし私のところては毎週金曜日には一割引で　13日の金曜日と
重なりますと二割引にしています　今年はこの日か二回あるんですけど
──　悪いことばかりでない（笑）しかし 4・9・13・42・49 というふ
うに縁起の悪い数を避けてばかりいる人は　日常生活でなにかと不便で
しょうね
ルンゼ　忌数（いみかず）は　民族によってまちまちでしてね　しばし
ば聖数と重なるんです　アメリカインディアンにとって最高の数は４だ
し　イスラムでは大地をあらわす数で　天は３　その合計の７と　掛け
た数12などが尊重されています
──　日本でも13は　あまり良くなくて　十三参というのも　男女とも
最初の厄年だとする説があります　４と９を加えた数だからでしょうか
　するとトランプが13枚４組というのは　どうしてでしょう
ルンゼ　エースから10までは数えますがもともとジャック・クィーン・
キングはセットになっていて11・12・13でないんてす　いまのトランフ
が完成したのはわずか百年ほど前のことで　それ以前はさまざまの形だ
ったのです
──　タロ一・カードがその前身ですか
ルンゼ　中世ヨーロッパのものは78枚で一組ですね　ニューメラル　と
いうのもあって　こちらは56枚か52枚で　いまのトランプにいちばん近
いわけですね
──　ジプシーが発明したのですか
ルンゼ　もとはインドに発生して　東は中国から日本の将棋になり　西
に向ってジプシーがヨーロッパへ運んだ　という説が有力ですね　ジプ
シーは放浪民族で　明日のことが不安でしょうがない　天候や未知の土
地に対して　どうしても予見する必要があったのです　そこで身辺の
あらゆる品物を用いて　占う技術が発達したんでしょうね
──　いまでも　硬貨をひっくり返して物事を決める人がいますからね
（笑）
ルンゼ　複雑な内容になってきますと硬貨の数も増えますし　グループ
ごとに　あらかじめ性格をもたせるわけです
──　ハートやダイヤに分かれてくる
ルンゼ　ハートは僧侶を　ダイヤは商人　クラブは農民　スペードは軍
人を象徴しています
──　そのあたりから　ゲームとしての機能が優先するようですね　
ルンゼさんの場合はさらに一校一枚の内容がちかうわけでしょう
ルンゼ　もとの寓意が重要ですし　実際に占う場合には　その人の生れ
た日から宿命的なものを割りだすわけですね
──　自分にとっての宿命的な数字などもあるわけですね
ルンゼ　基本的な例では　たとえば今日生れた人なら（1+9+7+9）+（5）
+（1）=32　3 + 2 = 5 となって　その人は生涯５の数に注意すべきな
んです
──　同い年でも誕生日が　一日ちがえは数が変りますね　同じ九種類
でも陰陽道の九星と考えかたがちがいますね
ルンゼ　星についても　色のとらえかたが異なります　生れた日の星の
位置が問題でその周期との関連があります　星は移動していますから　
いつも同じ位置にあるわけではないのです　そこに宿命的な運命を予測
できる根拠が生れます
──　同じ誕生日の人で　同じような性格であっても　ちがった運命を
たどるということですか
ルンゼ　当然ちがってきます　その場合には手相にあらわれていますか
ら　以上の点をすべて総合して　問題の解決に当ることになります
（19790501 ウィザードにて／インタビュアー 吉藤 建一郎）
　
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=froufrou
──　ドン・クリストバル・ルンゼ《トランプ遊び方と勝ち方 197907‥ 西東社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J8AOHM
　

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（20160112）
　
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