与太郎文庫
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1964年08月17日(月)  中井家の小津部屋

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19640817
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19640817
 Ex libris Web Library;藤山 陽子(表紙モデル)
http://www.re-make-re-model.com/syufunotomo8.htm
── 中井 益子《佐田啓二未亡人の手記 196410‥ 主婦の友》
 


 小津 安二郎 監督 19031212 東京   19631212 60 /明治36.1212〜昭和38.1212/〜《東京物語 19531103 松竹》
 佐田 啓二  俳優 19261209 京都 山梨 19640817 37 /事故死/籍=中井 寛一/〜《君の名は 1953‥‥ 松竹》
♀中井 益子     1928‥‥ ‥‥          /佐田 啓二の未亡人/貴恵&貴一の母
♀中井 貴恵  女優 19571127 ‥‥          /籍=中沢 貴恵子/1987‥‥ 結婚/〜《女王蜂 19780211 東宝》
 中井 貴一  俳優 19610918 東京          /20000918 誕生日結婚 [A]〜《ビルマの竪琴 2 19850720 東宝》

 
 中井家には「小津部屋」があり、着替えが揃っていた。
 来たときと帰るときは、着るものがちがっていた。
 のちに貴恵は、小津安二郎の着物を仕立て直して着ている。
 
 小津は「すーだら節」が好きで、宴会では必ず皆に踊らせた。
 小津は、貴恵あてに多くの絵葉書を書いた。
「いずれお目にかかって、チューしましょう」
 
 貴恵は、いま小津脚本の朗読に取組んでいる。
http://nakaikie.com/
 以下、佐田 啓二の出演した小津作品。
 
── 《彼岸花 1958‥‥ 松竹大船》
── 《お早よう 1959‥‥ 松竹大船》
── 《秋日和 1960‥‥ 松竹大船》
── 《秋刀魚の味 1962‥‥ 松竹大船》
 
── 《徹子の部屋 20110511 13:40 テレビ朝日》
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%B0%C2%C6%F3%CF%BA
 
── 中井益子、佐田啓二夫人について語る時が来たようだ。小津の愛
は総て絶望の方向を指すとも書いたが、益子の場合にもその例に洩れな
い。というよりも、益子がその最たる例だといった方が正しいのだろう。
撮影所の正門を出たすぐの四つ角をこえた右側に「月ヶ瀬」という店が
あった。小津の巣であったことは書いたが、風呂から寝泊りの面倒まで
見たのでもわかるように、食堂と客という関係でものを考えると実情と
だいぶ違って来る。
(略)
 ためたいだけ勘定はためる。そのくせ客の側は営業時間のことなど全
く念頭に置かない。いわば食堂を兼ねたサロンとして好きなまま使う。
今にして思えば、よくあれで営業が成り立ったものだと案ぜられるほど
のひどさだった。店の側も撮影所の一部門と諦めきっていた節がある。
良き時代の話なのだ。
小津の場合は更にひどかった。客として無茶の限りを尽くす上に、娘の
益子を私設秘書同然に使った。北鎌倉の自宅は勿論、茅ヶ崎館、はては
蓼科(たてしな)の雲呼荘(うんこそう)と、電話一本で呼びつける。
文字通り顎(あご)で使うのである。それでいて益子にものを買ってや
ることはあっても、小づかいは勿論、電車賃も払わなかった。
(略)
 現金では購(あがな)えない精神的なつながりだと一方的にきめこん
でいたのではないかと思われる。
 それだけに小津は益子を信じきっていた。独身の小津が娘盛りの益子
を平気で旅に連れ出す。勿論、周囲は色めいた。京都への旅では、溝口
健二が勝手に益子を小津の結婚相手ときめこんだことがある。
「溝(みぞ)さんがな、結婚祝いをくれるというんだ。貰っとくからな、
黙ってろ」 小津は益子にそういって悪戯っぽく笑った。旅先では同じ
宿に泊まる。溝口が誤解したのも無理はないのだが、小津は益子に手も
触れなかった。
「俺は素人の娘はだめだよ」
 小津はそういう。駄目なものなら連れ出さなければよいのだが、益子
は美しかった。その美しさの頂点の時期にあった益子を身近に置く楽し
さと、厳しい自制の間で小津は揺れていたのだろう。小津45歳、益子
20歳だったという。(P245-248)
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4062117401
── 高橋 治《絢爛たる影絵 〜 小津安二郎 20030306 講談社》
http://booklog.jp/entry?keyword=%E9%AB%98%E6%A9%8B+%E6%B2%BB%E3%80%8A%E7%B5%A2%E7%88%9B%E3%81%9F%E3%82%8B%E5%BD%B1%E7%B5%B5&index=Books
 
(20110511)
 


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