与太郎文庫
DiaryINDEXpastwill


1963年08月07日(水)  愛と死をみつめて 〜 往復書簡≒交換日記 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19630807
 
>>
 
 愛と死をみつめて
 
 大島みち子、長女、父大島忠次二十九才、母二十六才、昭和十七年二
月三日午後十時二十二分、出産場所、自宅奥部屋。
 みち子がのこした臍の緒の箱の裏に私はこう書いている。その時心を
こめて書いたのである。(父の「思い出」)
 みち子が息を引き取る前夜、眠られないままに娘とおなじ運命をたど
られた塩瀬信子さんの手記『生命ある日に』を涙ながらに読み終えて、
二時半床につきました。(母の「臨終記」)
 話は四年前に逆上る。一九六〇年七月八日、場所は阪大病院南二階炊
事場、君は茶ワンを洗いながら鼻唄をうたっていたね。僕が「誰の看病
しているのですか?」って薮から棒に尋ねたら、大きな目を更の大きく
して「私が病人です」と言った。(河野 実「日記を読んで」)
 *
 医者の話によると「まだ一カ月は、大丈夫だろう」と言うので、八月
三日に帰ることにした。
「マコ、今度いつ来てくれる?」と言うので「またすぐ来るよ」と答え
たが「マコ、八日が誕生日でしょう? なにほしい」と言うので「また
来た時でいいから」と言ったら「それまでに死んでしまうかも知れない
よ」と、本気で言ったのだった。僕は、冗談だと思って帰ったのに──。
そして、とうとうみち子さんは、僕の誕生日の前日、八月七日、静か
に息を引きとっていった。
 *
 二月三日がみち子さんの、満二十一才の誕生日であった。何を贈ろう
かと迷っていたまま、デパートに入った。デパートに入ってから、本が
好きだったから、本にしようと決めた。いろいろな本を見ていたところ、
『生命ある日に』(大和出版)を立読みしていると、余りにもみち子さ
んと同じような内容なのに驚いた。
 
── 大島 みち子《若きいのちの日記「愛と死をみつめて」のミコのノート》
 
<<
 
 河野 実が大嶋 みち子へ贈った一冊の本(日記)
── 塩瀬 信子《生命ある日に 1962 青春の手帖社》初版
── 塩瀬 信子《生命ある日に 〜 女子学生の日記 〜 1963 大和書房》
 


 河野 実 元中央大学生 19410808 大阪       /“マコ”1968結婚
♀大島 みち子 “ミコ” 19420203 兵庫 19630807 21 /“マコ”の恋人
────────────────────────────────
♀小野 道子(ヒロイン) 19420806 ‥‥ 19630806 21 /異説0318〜?(朝)

 
── 大島 みち子&河野 実《愛と死をみつめて 19721031 大和出版》往復書簡
http://washimo.web.infoseek.co.jp/Report/Mag-Mako&Miko.htm
 レポート ・愛と死をみつめて
 

 大空 真弓・主演《愛と死をみつめて 19640412,0419 TBS》1975再放送
 青山 和子・唱《愛と死をみつめて 19640705 コロムビア》第6回レコード大賞
 吉永 小百合・主演《愛と死をみつめて 19640919 日活》斎藤 武市・監督
 島 かおり・主演《若きいのちの日記 19690812〜1003 13:15〜13:45 TV朝日》
 大竹 しのぶ・主演《若きいのちの日記 1978‥‥ TBS》東芝日曜劇場
 広末 涼子・主演《愛と死をみつめて 20060318〜0319 TV朝日》

 

♀大空 真弓(眞弓)女優 19400310 京都 /籍=中田 佐智子/勝呂 誉の前妻
♀吉永 小百合   女優 19450313 東京 /籍=岡田 太郎の後妻
♀青山 和子    歌手 19460504 京都 /籍=榊原 貴代子[紅白歌合戦1964]
♀島 かおり    女優 19460719 大阪 /籍=不破 隆子
♀大竹 しのぶ   女優 19570717 東京 /籍=服部 晴治の妻/明石家 さんまの元妻
♀広末 涼子    女優 19800718 高知 /籍=岡沢 高宏の妻

 
http://q.hatena.ne.jp/1175923146
 
(20070408)
 


与太郎 |MAILHomePage

My追加