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| 1907年04月06日(土) | 小塚原の腑分け 〜 明和 8.0304 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/17710406
Ex libris Web Library；17710406 青茶婆（出典未詳）
http://www.rose.ne.jp/~ooha/kaitai.htm
── 杉田 玄白／緒方 富雄・訳《蘭学事始 198203‥ 岩波文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/400330201X
…… 最初、一、二年は、良沢と玄白との間に、なんら意見の扞格もな
かった。が、彼らの力が進むに従って、二人はいつも同じような口争い
を続けていた。「このところの文意はよく分かり申した。いざ先へ進も
うではござらぬか」
玄白は、常に先を急いでいた。が、良沢は、悠揚として落着いていた。
「いや、お待ちなされい。文意は通じても、語義が通じ申さぬ。およそ、
語義が通じ申さないで、文意のみが通ずるは、当推量と申すものでござ
る」良沢は、頑として動かなかった。
── 菊池 寛《蘭学事始 19210101 春陽堂 19880325 文芸春秋》
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/497_19867.html
── 菊池 寛《蘭学事始 192101‥人間／新潮・角川文庫》17710418 明和 8.0304
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B008YT7JCG
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19741210
板坂文庫（上） 〜 日本文学三六五日 〜
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── クルムス・原著《ターヘル・アナトミア Anatomische Tabellen 1722 Dantzig》
Kulmus, Johann Adam 16890323 独逸 17450530 56 ／解剖学
Dicten, Gerard 医師 17‥‥‥ 和蘭 17‥‥‥ ？ ／オランダ語訳
── ディクテン・訳《ターヘル・アナトミア Anatomische Tabellen 1734 Olanda》
── クルムス／ディクテン＋杉田 玄白・訳《解体新書 1774‥‥ 須原屋》
…… 『解體新書』（かいたいしんしょ、解体新書）は、ドイツ人医師
ヨハン・アダム・クルムスの医学書"Anatomische Tabellen"のオランダ
語訳『ターヘル・アナトミア』を江戸時代の日本で翻訳した書。西洋語
からの本格的な翻訳書として日本初。著者は前野 良沢(翻訳係)と杉田
玄白(清書係)。安永 3年（1774年）、須原屋 市兵衛によって刊行。
本文4巻、付図1巻。内容は漢文で書かれている（Wikipedia）。
須原屋 市兵衛 版元 17‥‥‥ 江戸 17790619 ？ ／‥‥‥.‥‥-安永 8.0506
前野 良沢 中津藩医 1723‥‥ 江戸 18031130 80 ／享保 8.‥‥-享和 3.1017／蘭学
杉田 玄白 小浜藩医 17331020 若狭 18170601 83 ／享保18.0913-文化14.0417／蘭学
中川 淳庵 小浜藩医 1739‥‥ 江戸 17860702 47 ／元文 4.‥‥-天明 6.0607／本草学
桂川 甫周 幕府奥医 1751‥‥ 江戸 18090802 58 ／宝暦 1.‥‥-文化 6.0621／蘭学
大槻 玄沢 一関藩医 17571109 陸奥 18270425 69 ／宝暦 7.0928-文政10.0330／蘭学
♀青茶婆 罪人 172,‥‥ 京都 小塚原 17710406 5, ／刑死〜明和 9.0304
虎松 腑分け吏 168,‥‥ ‥‥ 177,‥‥ 9, ／
小杉 玄適 小浜藩医 1730‥‥ 若狭 17910107 22 ／享保15.‥‥-寛政 3.‥‥
嶺 春泰 蘭方医 1746‥‥ 上野 17931109 47 ／延享 3.‥‥-寛政 5.1006／Mine, Shunntai
鳥山 松園 蘭方医 17‥‥‥ ‥‥ 17‥‥‥ ？ ／
バブル 外科医 17‥‥‥ ‥‥ 17‥‥‥ ？ ／書記役（シキリイバ）の一人
“カピタン” 商館長 17‥‥‥ ‥‥ 17‥‥‥ ？ ／
建部 清庵 蘭方医 17120812 陸奥 17820420 ？ ／正徳 2.0711-天明 2.0308／杉田 玄白に書簡／Tatebe, Seian
http://www2.ktarn.or.jp/~kenchan/kaitai.html
…… 医者は高貴な身分の方を診察する事があるため罪人に触れられな
いので 解剖そのものは 専門の汚れ仕事をする下人が行う。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1432231979
…… 三月三日のことであった。玄白は、その日も長崎屋へ出向いてい
た。将軍家の、オランダ人御覧が昨日滞りなく終ったので、
カピタンを初め、二人の書記役シキリイバ、大小の通辞たちも、みなのび
のびとした気持になっていたので、会談がいつになく賑わった。とうと
うおしまいに、カピタンが珍※(「酉＋它」、第4水準2-90-34)という珍
しい酒を出して、皆を饗応した。
その日は、良沢の顔が見えないほか、一座の者は、中川淳庵、小杉玄適、
嶺春泰、鳥山松園など、皆医師ばかりであったので、対話は多岐にわた
らずして、緊張していた。ことに、書記役シキリイバの一人のバブルは、
外科の巧者であったので、皆はバブルを囲んで、貪るように、いろいろ
な質問を発していた
…… やがて、六人は打ち連れて、観臓の場所へ行った。
刑場の一部に、蓆をもって粗末な仮小屋が設けられていた。手医師の
何某が、三人の小吏と、二人の与力と一緒に待っていた。
死体は、案のごとく、首だけは梟木の上にかけられている老婆のそれ
であった。老婆は青茶婆（あおちゃばば）といって、幾人となく貰い子
を殺した大罪の女であった。若い時、艶名をうたわれたといわれるだけ
に、五十を越しているというにもかかわらず、白い肥肉（ふとりじし）
の身体には、まだ少しの皺も見えなかった。
刀執る者は、虎松という九十に近い小吏だった。
── 菊池 寛《蘭学事始 19210101 春陽堂 19880325 文芸春秋》
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/497_19867.html
↑青空文庫 ↓果実文庫
http://bunko0.sato296.com/syoko/kindai/kikuti/rangaku.html
…… ゴッホが、自分の左耳下部を切り落とす。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/18881223
九人の画家 〜 修羅場の天才たち 〜
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http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html（与太郎文庫）
（20171122）
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