与太郎文庫
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1906年04月09日(月)  Op ART 〜 オップアート(錯視デザイン)の祖父 〜

 
[f:id:adlib:20150214164438j:image:w360] 
 Ex libris Web Library;Vasarely《TUZ-KAT, 1973》
 

http://d.hatena.ne.jp/adlib/19060409
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http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19060409

 
…… 四角やマルで画面を構成する絵画といえば、まず、思い浮かぶ名
前はヴィクトル・ヴァザレリ。国際展の受賞を重ね、その作風の模倣が
はんらんし、数多くのグラフィック・アートが印刷されている大家であ
る。そのヴァザレリの新作の油彩を中心とする個展が、二十二日まで東
京・日本橋三の七の二〇、南画廊で開かれている(このあと二十八日か
ら七月十四日まで、大阪・梅田新道角、第一生命ビル・梅田近代美術館
でも開催)。
 一九〇八年にハンガリーに生まれて、バウハウスに学び、一九三〇年
からパリで制作しているヴァザレリは、すでに一九三六年から、幾何学
抽象を開始、一貫して、単純な図形の視覚的な構成をつづけている。い
わば、オプティカル・アートの元祖である。元祖であるだけに、その仕
事は、国際的にあちこちでまねられる。けれども、ヴァザレリ自身は、
常に一歩先を行くから、まね手は、いつも置去りにされてしまう。単純
な、四角とマルの組合せでありながら、しかも七十歳に近い年齢であり
ながら、彼の感覚の新しさには驚くべきものがある。
 今度の個展の二十余点の油彩は、そうしたヴァザレリの健在ぶりを十
分に示すものだ。それらの画面の真ん中が盛り上がってはじけそうな錯
覚を起こさせる仕事、正方形のハコの集合体の色の濃淡と変化だけで、
深い奥行きを作り出し、あるいは、回転する動きを感じさせる微妙な構
成は、昨年の制作。つまり、これまでに紹介された彼の作品の最新作だ
が、色の配列といい、またこの大家が一歩前へ出たという感が深い。
 このほか、ヨハン・セバスティアン・バッハへのオマージュ(献辞)
として制作した、シルクスクリーン十四点と同じパターンのスクリーン
二枚で視覚に変化を起こさせるオブジェのセット、長方体に一面にモザ
イクのように図形を描いた立体、さらにタペストリーになった作品も出
品されている。
── 《常に一歩先を行く感覚の健在ぶりをしめす 197406‥ □□新聞》
── 《ヴァザレリ個展 1974-0622 南画廊 19740628-0714 梅田近代美術館》
 
 Vasarely, Victor 19060409 Hungary Paris 19970315 90 /
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19850729 失われた日々の顧展
 
(20150818)
 


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