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■ (日記) 昔書いた詩 【愚痴聞き屋】
いらっしゃいませ! さぁ そんなところに突っ立ってないで どうぞ こちらにいらっしゃいな
なんだか、辛そうね? まるで・・・、今直ぐにでも死んじゃいたい・・・って顔してるわ・・・・・・
誰にも言えず どうする事も出来ず あなたの世界は 停止したまま・・・・・・ ア・タ・リ・・・でしょ?
あなたを強く失望させている物はいったい何? 孤独? 嫌な上司? お金? 病? 失恋? それとも 自分自身に嫌気がさしたの?
まぁ とにかく此処にお座りなさいよ 何でも聞いてあげるから そうそう リラックスして 恥じもプライドも捨てて 全て ぶちまけちゃいなさいよ
さ その前に どうぞ? これを一杯グッと飲んで 心も身体も暖まるわよ〜 私特製の 魔法のカクテルなんだから
心配しなくてもいいのよ お安くしておくからさ 本当はタダでもかまわないんだけど こっちも商売だからさ そこんとこだけ わかって頂戴ね?
どう? 何だか ポカポカしてこない? それに 身体も心も 軽くなって来ない? いいのよ? 何杯お代わりしても・・・・・・
ねぇ 貴方 苦しんでる時も愛しい・・・って思えたらシメタ物なんだけどなぁ だってさぁ・・・ 考えても見てよ 幸せな時ばかりじゃ、人生なんてつまらない物だと思わない? 味気ないと思わない? 十の内 例え 九が不幸せでも・・・ たった一つの幸せ事が、飛び切りステキだから 人間は生きられる・・・・・・って私は思うんだけどなぁ・・・・・・ いつも幸せじゃ 幸せが 全然輝かないじゃない? たった一つの 幸せを より輝かせる為に 九つの不幸があるんだ・・・って考えれば、不幸も愛しくなるんだってばぁ〜
ね! ね! それより 歌でも歌いましょうよ えっ? 貴方音痴なの? あはは・・・ そう・・・ じゃいいわ 私が歌ってあげる ヘレンメリルの『帰ってくれたら嬉しいわ』でいいかしら? この歌・・・私のオハコなの 貴方一人だけの為の ミニリサイタルよ 心して聴いてね?
ね? 私って 結構いい歌歌うでしょう? 少しは元気になれたかしら? いいのよ時間を気にせず 遊んで行って 此処は時間制限ナシだから・・・・・・
えっ? もう帰っちゃうの・・・・・? そんな事おっしゃらずに もう少し ゆっくりして行けばいいのに もう 元気になれたですって? 本当に もう 大丈夫なの? そう、それならいいんだけど・・・・・・ 又辛くなったら いつでも来てね? 此処は貴方みたいな人の為に 年中無休で開けてあるんだからね? お勘定? あぁ・・・、そうだったわね。 じゃぁ、千二百円くらいくれるかしら?
わぁ〜 三千円もくれるの? いいんだって。そんなに無理しなくても。 えっ? 気持ちですって? あっ、そう・・・・・・。 それじゃぁ、遠慮なく頂いて置こうかしら。 アリガトウございました。 帰って気を使わせちゃってごめんなさいね。
えらそうな事ばかり言っちゃってごめんなさいね? それじゃ、おやすみなさい〜 気をつけて帰ってね?
あぁ〜ぁ・・・ いっちゃった・・・・・・ サテト・・・看板を消してそろそろ店仕舞いしょうかしら デモ、さ・・・ 『SHOT BAR 愚痴聞き屋』なんて 看板出してみたけど こんな店が何処かに有ったら 私も行きたいくらいよ・・・・・・ だって・・・私は・・・・・・ ひとりぽっちだし・・・ 昼間の仕事では意地悪な上司に悩まされてるし・・・ 借金だらけの貧乏だし・・・ 最近は頭痛で悩まされてるし・・・ まだ恋人も居ないのよ?
そして・・・ こんなお人好しで、バカな自分に 最近ホトホト嫌気がさしてるの ウフフ・・・・・・
でも・・・・・ 貴方に会う為に きっと明日も、店を開けてるわ おせっかいだけが 私の唯一の愉しみだから だから いつでもいらしてね? 年中無休で営業してるから きっとよ
2002年05月14日(火)
日付を見ても解るようにこの詩を書いたのはもう5年も前の事だ・・・。 この頃のアタシは駅前のヨーカドー系列のビルのテナントで婦人服販売のパートをしていた。 女性の城で、人間関係のドロドロさへの失望感や、虚無感にさいなまれながらも、食べる為だけで働いていた。しかし、一方では、もう一度店がやりたくてやりたくて堪らない願望を持ち続けていた。 むろん資金も自信もなく、店をやるのなんて夢の又夢だった。 この後、色々なパートを点々とする事になるのだが・・・、今思えば本当にやりたい事を夢見て、強く望み続ければ、必ずや願いというものは叶うのでは・・・? とも思う。 この詩のようなアタシの中での理想にほぼ近い雰囲気の店を今現在、実際にやれているのだもの・・・・・・。
2007年03月15日(木)
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