マキュキュのからくり日記
マキュキュ
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■ (日記) 良い物見付けた 


今日、押入れの整理をしていて、とてもステキな物を見付けた。
小さな段ボール箱に、母の遺品が残されていたのだが、その中に亡き母が残した作詞ノートが見付ったのだ。(笑)
薄茶色に変色したノートを開くと、母が作った詞が数ページに渡って書かれていた。
これは私にとっては生まれて初めて見るもので、そういえば、一時期母は詞を書く事に凝っていた事を思い出した。
アタシをとっ捕まえては「見てみて〜」と言うのだが、取り合った事がなく、申し訳ない事をした。
なので、今日はじっくりとその駄作の詞を読んでみた。

紛れもなく母の字だ・・・・・・。懐かしい母の筆跡を見ながら、クスリと笑い、感慨深く、思春期を迎えた私に宛てた詞なども書かれてあった。
どれもこれも素人詞なので、曲にできるようなものは無いのだが、何となく面白いので、数個選んで載せてみる事にしよう。



� _蠅兇瓠併�の通り)

一  さなぎが蝶に返る様に  貴女の胸のふくらみを 
   ママは不安と驚きで   そっと見守るだけなのよ
   どうぞどうぞ     掴んで頂戴 穏やかな幸せを

二  固い蕾が開いたように  貴女の頬はバラ色ネ
   ママにも有った遠い日を そっとしのんで見てるのよ
   だからだから     しおれぬ花を 咲かせてと願うのよ

三  空を彩る夜星のように  貴女の瞳の輝きは
   ママが忘れた恋の灯ね  そっと大事に育ててね
   だけどだけど      恋に破れて 泣かないで頂戴ね


これは正に私に宛てて書いた詞だろう・・・・・・。
ちょっと軽めの、シャンソン的な明るいメロディーが似合いそうな詞だ。



�◆ [圓靴な�

一  貴女の重荷になるんなら 死ぬほど辛い別れでも
   そっと貴方の知らぬ間に 消えて行くのが真の愛と
   きつく自分に言い聞かす あきらめ癖が着いたのよ

二  哀しい時は泣けばよい  嬉しい心も隠さずに
   それが女の可愛さと   知っていながら出来ない私
   何時の頃から淋しいけれど あきらめ癖が着いたのよ

三  女の愛の始まりが    男の恋の終わりなの
   知っているから貴方の口で 言い出されるのが怖いのよ
   だから私は一人で生きる  あきらめ癖が着いたのよ
  
これは多分、母が儀父と付き合い始めた頃に書いた詩だろう・・・・・・。
演歌風と言うか、ムード歌謡風と言うか、如何にも昔風のメロドラマちっくな詞だ。(笑)
きっと母が、不倫をしている自分の切なさを綴った詞なのだろう・・・・・・。



��  私は人魚

一  人魚が泪を流す時  それは真珠になるという
   私が貴方を慕いつつ 流す泪は何になる
   夜空に消える    流れ星

二  星が流れて消えるのは  一つの命が終わる時
   たとえこの身果てたとて 貴方を想う真心は
   海に漂う        片瀬波

三  果て無き波に洗われる  ライン流れる岩を背に
   貴方に会う日      夢に見て
   もしもその日が来たならば 人魚となって守りたい 

これも上の詞と同じ頃に書かれたものらしい。
ロマンチストと言うか何と言うか、やっぱ、昔の人だけあって、詞がムード歌謡曲風だ・・・。
どうも母は、あたしに似て、結構恋に対しては、奥ゆかしいようだ(?)



�ぁ 〔蟻�


一  死ぬほど辛い時にでも  俺の心にゃ歌がある
   厳しい世間に打ち負かされて しょげてみたとて何になる
   鼻歌人生も小粋なものよ   明日は明日の風が吹く

二  生きて居りゃこそ花も咲く  今日の苦労も日が暮れりゃ
   おさらばあばよ明日が来て  頑張りゃ何とかなるものさ
   鼻歌人生で一杯やりゃあ   明日は明日の風が吹く

三  夜がどんなに長くても  待てば夜明けの日は昇る
   どっこい負けるかこんな世に  やるだけやったら運任せ
   鼻歌人生で生きていきゃあ  明日は明日の風が吹く
       
この歌詞はどう見てもド演歌だ。(笑)も少し洒落た詞を書いてオクレヨ。おっかさん・・・・・・。(汗)
これは今のアタシへの教訓歌だろうか・・・?
母もアタシと同じような苦労が尽きなかったのだろうか・・・。(笑)
母子は似たような人生を送るものだ。


�ァ 〔蟻�

一  シャッターに閉ざされた銀行の前に アタシはいつも座っているわ
   打ち明ける相手もなく  一人で苦労を背負ったような顔をしている娘さん
   ちょっとだけ勇気を出して その手その顔見せてごらん

二  人生は朝と夜との繰り返しなのよ 誰にも朝はやってくるわ
   ぶちまけて心軽々長〜い夜から抜け出しなさい 笑顔がとても可愛いわ
   ちょっとだけ気持ちを変えて  夜の長さを縮める事よ

三  人間はほんとうに誰もが一人ぽっち 幸せなんてくれはしない
   去っていった男なんて砂漠の中の一粒の砂 絶望なんて想わずに
   ちょっとだけ心のページ   汚したに過ぎない小さな滲みよ  


アタシの母も、占いに興味が有ったのだろうか・・・・・・(?)
こうして見ると、本当に母と私は良く人生経路が似ているのかも知れない・・・。
母の残したこれらの詞は、世に出ることもなく、誰の目に触れる事も無く、薄茶色に変色したノートの中で今もひっそりと眠っている。
そんな日の目を見なかった詞たちを、少しでも人の目に触れさせてあげたい・・・。
そう想い、気恥ずかしいような母の詞を少し抜粋して載せてみた。

日記のネタに尽き掛けていたので、助かった・・・。(笑)
有難うね、昌子。


2004年12月04日(土)

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