マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【お仕事エッセイ】 昨日のお客様


この所、やっとアタシの体調がすこぶる快調、やる気満々と意気込んでいたら、フゥーリィーが思わぬ怪我で膝に水を溜め、4〜5日も会社を休んだ為、多分来月の夫の給料は5〜6万は減る事だろう・・・・・・。
来月もう生きていけないかも・・・・・・。【泪】
そこでガクッ!と意気消沈してしまったのだ。日記を書く意欲さえ失せてしまった程、へこんでいた。
精勤賞も付かず、有給休暇の域を超えた為、さっ引かれる物を計算すると、どうしてもそうなってしまうのだ。
トイレも一人じゃ行けない状態だったし、全然動けなかったので、お陰で私まで仕事に行けない日が増え、もう来月の収入を思うと暗澹たる気分だった。
アタシがダメな時はフゥーリィーが良いし、アタシが良い時はフゥーリィーがダメだし、二人とも悪い時も有る。
二人が良い時は滅多に無い。(笑)
どうしてこんな所までが、私達って割れ鍋に綴じ蓋夫婦なのだろうか・・・・・・。(笑)


でも春になり、やっとノソノソと私のぐうたら神様も動き出してくれたのか、見るに見かねて力を貸し始めてくれたのか、昨日、一昨日と高い方のブーツが連日で売れた。
5日間しか仕事に出られてなく3個売れたと言う事は、何と率が良いではないか・・・・・・。
この調子で締め切りである今月の15日までに後、4〜5個売れたら、フゥーリィーのマイナス分が稼げるかもしれない。
こうなったらアタシが頑張るしかない。

父〜ちゃんのためなら エンヤ〜コラ♪ だわさ


割れ鍋に綴じ蓋夫婦と言えば、昨日買ってくれたお客様がとてもステキなご夫婦だった。
最初、前半に奥様達主婦連の御一行だけが5〜6人来て、お試ししてくれた。
静岡からの小団体のお客様。
奥様はとてもグラマラスな、明るくさっぱりした性格。
正に私の一番好きなタイプの女性。
姉御肌と言うか、頼りがいがあると言うか、カリスマ的なオーラが出てると言うか・・・・・・。

彼女は以前、山梨で当社のブーツを既に経験済みらしく、「前にやってもらって凄くいい物だって事は解っていたんだけど、その時は買う気が起きなかったのよ」と言っていた。
後日娘さんにプレゼントしてもらう予定で、ネット検索したのだが、見付ける事が出来なかったらしい。

彼女が宣伝してくれ、熟年のお姉さま達が次から次へと試してくださり、静かだった湯上り所は、しばしピーチクパーチク熟女達のさえずりで賑わった。
皆様の反応も上々。
商品の話だけではなく、楽しい雑談に花が咲いた。
私の【物書きになりたい】と言う夢の話になり、たまたまビール売りのお姉さんから返してもらったエッセイの原稿が2枚ほど手元に有ったので、恥ずかしながら差し上げる。
彼女達は「食事が終わったら後で又来るからね〜」と言いながら部屋へと戻って行った。

もしかしたら買ってくれるかもしれない・・・・・・。
私はウキウキしながら家へと休憩を取りに帰る。


そして休憩が終わり仕事場に戻ると、彼女達はすでに大勢で私を待っていてくれたのだ。
奥様は、お仲間達に宣伝しまくってくれている。ww

「後で来る」と約束をしても、「明日朝もう一度やらせてくれないか」とせがまれ、わざわざ早朝起きて出掛けても、スッポカされる事が多い仕事なので、それだけでもとても嬉しいのだ。
そして何と奥様は、ちゃんと旦那様まで連れ出して来てくれていたのだ。

旦那様は温厚な人で、茶目っ気たっぷりの魅力的な人で、身体は奥様の半分くらい。(笑)
正に蚤のご夫婦。(笑)
「先生」「先生」と呼ばれているご主人は、何の先生なのかは最後まで解らなかったが(笑)、とてもユーモラスで楽しい方だ。
白髪頭を長く伸ばし、一見作家のような感じとも取れる。
いや、書道家かな?
いや、お医者様かな?

奥様と旦那様の会話のやり取りが漫才のように楽しい。
こき下ろし合ってはいるのだが、とても仲良しで、微笑ましい。
私は仕事を忘れ、盛り上がってしまった。

ご主人は目を瞑りながら気持ちよさそうにマッサージチエアーに凭れ掛かり、そんな皆のやり取りを笑いながら聞いている。
そして奥様に「どう? 買っても良いでしょ?」と駄目押しされ、ご主人は軽くOKしてくれた。

ワーイ♪ ワーイ♪ 商談成立!!


帰り際、ご主人と2度目の握手をし、ご主人は私の手を握ったまま、部屋に連れて行こうとした。
それを見た奥様を含め、熟女御一行様に笑いの渦が巻き起こる。
どうやらご主人も私を気に入ってくれたようだ。(笑)

「これからも頑張ってね〜♪」と皆から励まされ、私はとても嬉しかった。

私達がもっと年を重ねたら、あんな微笑ましく、お茶目な、暖かな夫婦で居たい・・・・・・。
正に理想的なご夫婦だ。


今日は特別に楽しく、良い販売だったなぁ〜と、しみじみ嬉しく、又、頑張る気がふつふつと沸いて来た。
仕事の中のこんな一つのドラマ。
人情ドラマのような、こんなワンシーンに出会いたいが為、私はこの仕事を続けられて居るのかも知れない・・・・・・。

中には【たかが得体の知れない物売り】的な、蔑んだ目で見下げる人間もいる。
中には【お姉さんに部屋にモミに来てもらったらいくらだ?】などと、ニタ付いたはなはだしい勘違のドスケベ親父もいる。
中には、商談成立間際に酔っ払いの客に呼ばれ、何かと思ったら、トイレが汚れてるから拭けと言われ、折角の購入客を取り逃がしたこともある。
【多分自分で汚したくせに・・・・・・(苦笑)】

でも、この仕事が続けられているのは、そんな様々な辛い出来事がすっ飛ぶような昨日みたいな暖かさや、優しさや、楽しさに触れられる事が沢山あるからなのだと思う。
そして私には、【志は、もっともっと高いところに有るんだ!!】と言う、大きな夢とプライドが有るから、頑張って行けるのだと思う。


今日のみそひともじ


見る人は ちゃんと解って 見てくれる
心の奥の 真の情熱



おっ! 明日はこの日記の2歳の誕生日だわ。
皆様、お祝いしに来てね〜♪♪


2004年04月01日(木)

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