
min's Rambling words
みん
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| 2006年09月11日(月) ■ |
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| また後の世も巡りあえ |
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日記に何も書かずにいきなり東京へいっておりましたまかべですお久しぶりです。 東京でアンドレは美しの水にいってまいりました。 ありえない顔ぶれ(キャストじゃなくて同行者が) ことらさん・セバスさん・みしきさん・おともだちさん(……)・ゆうみさん・まかべさんです。 ことらさんとセバスさんは一緒にとったのかと思ったらそうではなくて、でも一日目はわしと釉海さん(チケットいっぺんにとった)のとなりに2ステともセバスさんがいたり二日目初回はみしきさんたちのとなりにことらさんがいたりしました(笑) 会場はシアターアプル。ちょっと感慨深い。ここで野田がー!あの舞台をー!とかちょっと興奮。 けっこう好き。いい劇場だと思った。ドラマシティにくらべるとぜんぜん心地よさが違う。
で、ざっくりのつもりでたぶん長くなるけど以下感想のようなレポのような。 実は二、三日前から行くのがちょっとやになっていて、なんでかっつーと引っ越すときの「もうアンドレは見れないんだ」を体験してしまうのではないかというアレがあったわけなのであります。 でもまあ行ってよかったです。いまさらですがやっぱ座長の書くものもそれをやる人たちも好きな人でいっぱいなのでありました。
キャラより役者名で書いてしまうのでご要望に中途半端にお答えして忘れない限りキャラ名を書いておきます。↓
実を言うと、さほど熱も上がらず。観劇後(千秋楽)のあとは変なテンションを持続していましたが、割とおとなしかったです(あれはおとなしいのです)。 やっぱり劇場も舞台もどうやら狭いほうが好きなようです。 だがしかし、舞台で涙を流すことは珍しくもありませんが、泣いたのははじめてだったと思う。自分で言いながら微妙な分け方だとは思うけれども、しゃくりあげたりとかはいままでしたことがなかった。青では後ろの人が鼻をかんでおりました(笑)
2002版でのキャストが好きで、ツカタク(塚本拓弥@九条兼実)さんが芭蕉じゃなくなったのは出番増えてうれしかったんだけど、常盤(後藤藍)と信西(おかぴ!!)、そして正近!まさちかはチャイさんがやってて、義経を見つけるときのチャイさんがすごい好きだったのでけっこう残念でした。 でも金王丸の「生きていてよかった」はブルーで言ってくれたのでうれしかった。 泣いたり笑ったりでふらふらのへろへろ。めちゃくちゃ楽しみにしていたクボアツ(窪田あつこ@北条政子)さまのご尊顔も拝することができました(四列目だ!)あの人はむかーし友人がかわいがって貰って「すげーひとだよ」ときいていたのですが、なんかもうあの演技力に脱帽、するにもかかわらずそこをかなぐり捨てて変態のほうに比重を重く置くあの潔さというか欲望に忠実さというかあつこさまというかね。ブサイクセクシーには申し訳ないがぶさいくだと思えない。
わたしはべつにかちょ(加藤靖久@弁慶)ファンではないのですが、白でかちょさんが出てきたときは思わずきゅんとしました。白はなんか若い子多くなかったかなあ。ちょっと頼りない部分を感じてしまった。アプルはまだ早かったかなどと思ってしまっているところにかちょさんが出てきてやっぱこの人ここでは貫禄あるんだ、とか、この話での弁慶が好きだったとかで興奮。こんなにかちょかちょいったのは初めてでありました。かちょさんといえば、川畑さん(教経)とやりあうシーンがあって、なんだあの迫力は!(笑)殺陣に映える体をしてるのが二人で!サシで!なんだこれは!(笑) コロスの子たちもちょっとがんばってるなあという感じ。照明は前評判の通りでした。知らなければ気がつかなかっただろうか。でも結構ハデに間違えてたね。千田さんはー?
赤は席が四列目で、良子さんが(田中良子@静)カーテンコールですごい泣いてるのが見えてしまって感慨深いものがございました。良子さんいいなあ。大好き。どんどんすごくなっていくと思う……わりとな、わたしはFANTASISTAの彼女がすごく好きですよ。最後の台詞がすてきですよ。すごいのは桜の森だとおもうけれどね。あと、これは美しの水ではなかったんだろうなあ。坊主@オカピのところに「女として体差し出して来い」って言われて、殿に「男として使ってくれてるんじゃないのか」って噛み付いて、「おとこならケツさしだしてこい」って言われて泣いちゃって、でも本当にやる段になって脚ひらかずに尻差し出したって役があって、それがすごいぐっときたんだけどなあ。静ではなかった。
かちょさん。こういう役が似合うんじゃないかなーと思った。すごい台詞の少なさでしたね。いるけどほっとんど喋らないの。軽さも悪巧みもよいのだけど、ああいう、どっしりとした、動じない男(別に静に蹴られても微動だにしないとかそういうことではなく)がとても似合うのだと思った。あんだけ台詞少なくて、でもいるとなんか空気違う。白のカーテンコールいないもんだからすげー探しちゃった。
村田さん(村田雅和@藤原親子)は相変わらずのスマイル王子。すばらしい笑顔です。きらめくぜ。でも笑顔の割りにわたしは実はこのひとはユトラ系が一番似合うきがしている。でもギャグがないから本人はつまらないかなあ(笑)
よーじろう君えらいかっこよかった(村田洋二郎@伊勢三郎義盛)。ちょっと惚れた(笑)さいごのシーンは、「無理みたい」って言われた瞬間に思い出してしまって、その記憶と同じ場面を再生されるのでけっこうダメージありました。おのれ。
あと、八巻さん(まちゃ@平知盛)が白ですごい出番少ないっていうかぶっちゃけみんな顔覚えてないでしょくらいの勢いだったんだけど、青でがんがん巻きなおしてすげえかっこよくなってくれたのでよかったです。青はちょっと…ちょっと知盛準主役だったよね。だったよね。かっこよかったよね。へへへへへ。
佐久間さん(さくちゃん@渋谷金王丸)はとことんいい。かわいいなさけないかっこいい。なんかほんと、佐久間さんの必死の声はいいです。泣かす。生きていてよかった、が黄金@紫あたりだったらどうしようかと思っていたのだがもうもうもう金王丸ー!!!!!
すーげー思ったのが殿。座長。あのひとすっごい顔する。なんかあの人の表情はいいなあ。やばいなあ。いろいろいう人いるけど、やっぱ私は座長はうめえとおもうですよ。 アンドレは泣かせのシーンでほぼ間違いなく泣くんだけど、演出でやっぱそこに力入れてるってことなのかなあ。声と顔がすごーいの。かなしい場面で悲しい顔をしてかなしい声を出す、という単純な演出の中で、けれどそれをできない役者はじつはとても多い。
塚本さん@後白河。これもえっらいすき。ばーちゃんだよね、最後のほうなんかは。ってほどでもないのかな、歳よくわかんないけど。大切な役だけあってすばらしかった。後白河はいい女、というか西田さんの女はどいつもこいつもこのやろう!!!!少女のときの可愛さと狸のときの憎たらしさと寂しさ、垣間見える兼実への情と義経への(そしてその父への激しい)慕情。ひらひらといれかわるそれらをひとつの体になんと美しく映すことだろう。助演女優賞なんじゃないですか!(笑)あー、選べといわれたらやりたい役はこれだなあ。(言われませんけどもね)心底すばらしい。
で、ツカタク@兼実。ああ兼実。なんてかわいくてかわいそうでしあわせな子だ。ツカタクさんにはやっぱこれくらいの役をやってほしいよ!ぶっちゃけわたしはメトロポリスプロジェクトのときのツカタクさんはちょっとかなしかったよ!痴漢プレイのときすごい怖くてすごいとは思ったけど!思ったけど! まさしく西田脚本的な心をもった男の子であったけれどもそれがツボ。そんでさらにこの子の場合は彼を愛している後白河の情がこちらには見えているんだよね。だから見守る形になるんだけどもうかわいくてかわいくてかわいくてツカタクー!!!!!(大好きなんですよう)なんかセットでいとおしいです、後白河と兼実。後白河の「つらい」という声ははっきりと覚えている。ああ、もしかしたら一番すきなのは私兼実なのかもしれないなあ。
よりともさま。児島さんは前にも…何に出ていたかな。2002でもよりともさまだったよね。それか。どうもよりともさまは光GENJIすぎて(笑)あとあまりにも政子さまの旦那で!(笑)でも、いい役だったなあ。とても好き。せつなくてさびしくて。でもいい妻を持った。本当は弟も愛していた。あと、すごく好きな声なんです。厚みがあってでも太くないの。きれいだなあ。すばらしい身のこなしにときめきます。あ、これはリラの咲く頃かーまくらばくふ!のところで(……)
ネタではらぶいずおーばーがいちばんすきでした。あと良子さんの「すごくない!?」(じつにいい蹴りでござった)。川畑さんの布袋姿で「へいけー だんのうらー」(←ヘイ・ジュード)もほのかに受けていた。
西田さんの本でぼんやりと思っていたこと、以前にも書いたけれども、彼は人を捨てない。今回すごい人数出ていましたが、おそらく本当にかわいそうな人間は二人だけ、あの坊主二人だけなんじゃない? もっとも崇徳上皇はそこまで書き込まれない、いわばほんとの「脇役」であって、そういう意味では信西入道だけがかわいそうな男。 JUCHIはアンドレでも西田脚本でもなかったけれど、あのときに思ったのだった。すれ違ってすれ違って悲しくて悲しくて、けれど最後に知る。本当は幸福だった。それにきがつかなかったことを悔やめばそれは幸福ではないけれど、最後に気がつけたことを幸福ととるなら。 西田さんはそういう書き方が好きなんだろうなあ。(どうでもいいけどいま2002を見てたら崇徳上皇がよーじろうでしたよ。お、おぼえてねえ…!三郎は濱田さんなんだね。似合う。とても似合う)
彼が得意なのはそうした「場面」であって、ストーリーとして、大きな流れとしてはわたしはあまり読み込まないのでいろいろ言えないんだけど、むかしから大ちゃんの本は言葉があまいよなあと思っていて、それはやはりちょいちょいと感じるところでありました。言葉の意味ではなく、聞こえてくるおとや字面としての台詞というものにあまり頓着していない。だからシリアスな場面で「俺とあいつはちがうタイプで」とか言ってしまう。「がんばれ」が、なかでもとくに「それまでがんばれ」がやっぱりだいすきだなあとも思うし(笑)そうした言葉としての美しさ(いわば野田秀樹的な)に惹かれるわたしにはそこはきにかかるところであるのだけれども、べつのところで得るものが多いのでそこはまあ。
これは電車の中で釉海さんと話したことだけど、義経が父に似ていたものは、顔と、「惹きつけるという性質」であったのではないかと思うのです。大ちゃんがかわいいので(……)というか、西田大輔がやっているというだけで激しい自己中心的なでもいい男のような先入観が(そういう役が多いのよ)あるのですが、実際義経は腰が低いしわかりやすくやさしいしぶっちゃけると流されやすい子であるように思うのです。だからある意味、父とは似ても似つかない。 父は支配を(釉海さんは天下を「守るもの」として捉えたようなことを言っていたかと思うが、義朝の天下取りは命がけのゲームに見えた。あれは大好きな清盛との勝負だったのだ。勝ったほうが大将だぜ。)目指していたが、息子が求めていたのはごく小さな輪の中にいる「彼ら」の幸福で、そのなかでも飛びぬけて大切な女の幸福と、それを供につくりあげたいという、それが願いであったのではないだろうか。 後白河に判官の位(だったっけ)をやるといわれて、拒んで拒んで、泣かれてしまって、そこで受け取ってしまう。あそこはわかってはいても突っ込みたかったし。 やさしさともとれるし、よわさともとれる。 義朝の配下が義経についていくのは、「父に似ていた」からじゃなくて、「義経に惹かれた」から。 あれ?弁慶はそういう意味のこと言ってたなあ。あれは義経のアイデンティティをストーリー上「拾う」言葉じゃなくて、そういう意味であったのかな?もしかしたら。むー。
だらだら長い割りに実のあることは書いておりませんがこんなかんじ。微妙に感想でもないねえ。 でも結局、やっぱりこれがアンドレの代表作で、現在の最高の舞台だと思う。よかった。紫では、もし券面どおりの席にいたら(おくれて入ってはじっこの席だったの)立ってたかもしれません。膝が浮くとこまでいった。
あと、さりげなく初小劇場とか初芝居とかの方がいて、反応がよかったのがデートコースは小劇場推進委員まかべとしてはうれしかったです。(……)
おかぴが役者やめてしまったのはかなしいなあ。あの人、信西みたいな役すごく似合うんだよなー。にやりわらい。けっこう好きだったよ。
ことらさんのレビューがすごかったんだけど何がすごいってネタをよくあれだけ覚えてるなって言う!(笑)八割がた網羅している気がします。すっげえ……!(笑)
あ、なおうちには西遊記・DECADANCE・乙姫の灰・Cornelia・桜の森の満開の下・Fantasistaがございます。ご入用でしたらおかししますよ(笑)ビデオのほうは多分もう手にはいらないので。(でも おとは とても わるい)
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