「定時内は派遣社員、早出と残業時間は請負で」
こんなやり方が続くわけがなかった。 人事部に確認したら、グレーなことはやめるように忠告されたらしい。
そりゃそうだ。 当たり前のことだ。 勝手に始めて勝手に相談して、そして勝手にまた方針転換である。
今度は、全面的に請負作業員になることになった。 派遣契約は打ち切りである。
上司Kの言いなりだ。 弱い立場の人間が食っていくためには、仕方ないのである。
もちろん、俺の収入がほぼ変わらずにいられることは感謝である。 でもね・・・
でも正直、この請負も実態は「偽装請負」なのさ。 労働局の監査が入ったら即アウトだ。
しかも、派遣契約より確実に切りやすい。 さらに不安定度は増したわけだ。
きっとこれも長くは続かないだろうな・・・ 次はどうなるんだろうな・・・ 上司Kは、いざとなったらケツをまくって逃げる男だし。
そんなことを思った2016年だった。
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