カエルと、ナマコと、水銀と
n.446



 カエルと、ナマコと、水銀と

=カエルと、ナマコと、水銀と=

肺の風船の中にカエルがいて、鳩尾のあたりに青いナマコがいる。カエルが肺を内側から蹴ると、僕は笑う。ナマコの方は、2足歩行するナマコらしいが、足がないので、嘘だったのろう。胃には水銀。もっともらしく重くして、少しでも僕に中身をいれる。ただの張りぼて。そんな存在。でも大事。

=柿春カラス。=

熟れた柿を見上げてると、年老いたカラスがやってきて「これは柿じゃないよ」と言って飛び去っていった。一見柿にしか見えない。でも、違うのかもしれない。とりあえず確認することはできない。高い枝になっているから。でも、そもそも、春に実っているのだから、柿じゃないのだろう。



支離滅裂なことを書き連ねると思う。もしかしたら「文芸日記」の意味を取り違えてるかもしれない。インスピレーションというか、頭に浮かんできた風景を書くことにする。

2002年04月04日(木)
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