Kyoto Sanga Sketch Book
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2003年03月08日(土) 【ナビスコ杯 大分戦】〜 疑惑(?)のゴールを見た

すいません。今回の試合の光景と超私的感想ですが。


既に慣例として制度化されたルールがあった。
でも、それが破られた時の解決方法は”制度化”されていなかった。

その悲劇が京都と大分に降ってわいた。

だから・・・ここでは大分、小林監督の判断を支持します。
あれはサッカー文化の中では仕方ない。ベターな判断。
あれをしなかったら「怪我人がいたら球を外に出す」なんて誰もしないぞ〜。

不満があれば、totoの制度の方を変えてください。
サッカー協会の上でガイドラインを作って下さい。
もちろん実際見ていなかった人も納得できるような。

ただ、それはこの2チーム関係者の仕事ではないし。
現場の当事者間ではあれ以上の判断はなかった。

・・・だってあの時現場にいた者は、
選手も観客もあの解決に納得したあの時の西京極の雰囲気を知ってるから。


サッカーの起源は諸説。中国の蹴鞠だという話もある。
でも私のちょっと気になる残酷で美しい起源としては、
古代ローマの兵士が敵の将軍の首を蹴り回したとか、墓を暴いて頭蓋骨を回したとか。

そして中世。欧州での「フットボール」「カルチョ」は村落対抗、人数無制限、
相手の門に入れるだけの、死傷者も出る民衆の間の「本能に任せた」球の奪い合い。
イングランドでは禁止例が出た程の野蛮な球遊び。

そんな野蛮な球遊びが近代に「スポーツ」として昇華される為、
近代的な精神と紳士の文化の枠組みがそこに組まれた。
「乱暴な遊び」を「思いやりの紳士のマナー」が包んだ。
ただ、そのマナーで明文化されたのはたった17つ。超シンプルな球技は、だから面白い。

こうしてサッカーは「悩ましい本能」と「高貴な紳士文化」の融合体になった。
だからこれは私の恋の舞台になる訳で(笑)。
文化はその属している集団、その人個人個人でも違う。

でも・・・まあいいや。何をうだっているんだろう、私(笑)。
その時の雰囲気を。





天皇杯、ゼロックス杯を経てやっと日常の試合に戻るはずでした。
でも、事の始まりはこう。

そもそも試合は最初から荒れていました。
大分はよほど京都が強いと思っていたのか、それが本来の戦術なのか、
ゴール前をがちがちに固めた上で、
隙あらばガツガツ京都選手達を削る、妙にテンションが高い。
・・・ま、京都も中払あたりを筆頭に応戦(挑発)してましたが。

カードが乱発、試合はブチブチ切られ、双方ともイライラ。

で、後半。大分が10人になったせいもあり、京都が自由にボールを持てるようになる。
松井が前を向いてボールを持った。チャンス!
しかし大分の選手が倒れていた。
大分選手や審判(この辺は私は気がつかなかった)の指示のままに、
松井は「慣例化された紳士のマナー」にのっとって、
仕方なく「攻めのチャンス」を放棄して球を外に。

しばらく後、大分選手の治療が終わって、形式的な大分のスローイン。
でもそれはサッカーの「慣例化された紳士のマナー」にのっとり、
攻めのチャンスを放棄してくれた京都GKにそのボールは返されるはずでした。


と、京都の3バックの間をすり抜けて、誰かが飛び出した。


「ハァ?」


6千人の観衆、両チームの選手達、審判達が呆然と見ている中、
その男はボールを奪い、馬鹿みたいにたった一人で懸命にドリブルを始めてました。

ここで京都のDFが間抜け過ぎとの意見もありますが、
実際見た者に言わせると・・・ありゃ無理だ。必死のドリブルだったもの。
実際にプレゼントボールに本気になって守備につっかかって行くって
・・・めちゃ間抜けだし、危険だし。

しかも、しっかり守っている時でさえ、何度も藤田に抜かれるうちのDFラインだし(笑)。


松井のコメント
ビックリした。自分が間違えているのかと思った(スポーツ紙)



(こ、これはキーパーに渡してくれる為にボールを運んでくれているのかな。
でも、なんでこんな一生懸命???)

彼、「大分のロドリゴさん」が本気なのに気がついたのは、ゴール直前。
慌てふためくGK平井。

スコーン!!!ゴールに入った。


ハァ?



ビックリしたスタンド、両選手達の目は思わず主審の方に。
主審も悩んでいる。京都の選手がその回りを取り囲んだ。
たぶん主審の心の声「うっ。こ、これって・・・一応インプレーだよな(汗)。」

しばらく後、ためらいがちにゴールの笛が吹かれました。


ウソっ??マジ??


納得行かない京都選手達が今度は大分ベンチに押しかける。
京都ベンチ関係者まで全員かけよる。
もう、大分ベンチの前はてんやわんやの大騒ぎに。


平井のコメント
交通事故にあったような気持ち。殴ってやりたいと思った(スポーツ紙)←そりゃいかんけど(笑)



あっちの怪我人の為の出してやったのに。
しかも、ロドリゴ以外の大分の選手は京都にボールを通例通り返そうとしていたのに。
あの男たった一人のせいで!
「もう怪我人がいてもボールは外に出してやるな!」ってか。
怒りは爆発。

で、スタンドはというと、ピッチを囲んだブーイングや野次で騒然。
私は口を開けて呆然。


????えーと、これはどう解釈したら???
一応ゴールはゴールなのか???


まだピッチの上は選手達が荒れている。
「なんかアホらしい・・・帰りたい・・・」と思いました。
「この試合、棄権だ。」とその是非はともかく、思いました。
本気になるのがアホラシイ。

本当に馬鹿馬鹿しい!!!あのロドリゴという選手は子供か(呆)。

しかし、吹かれた笛は覆す事はできるはずもなく、そのままゴールは認められました。
一人だけ大分選手がロドリゴとハイタッチ。頭を指差して、
「ここが違うんだよ!」というジェスチャーをしたらしい。

大分サポーターが判断しかねて困ったような小さなコール。
ほとんどの大分選手はきまり悪そうに肩身を狭くして(彼らに罪はないし)。

この時の大分監督の心境は。。。





仕方なく試合はリスタート。
黒部と松井がセンターサークルにボールを置いた時、
まだスタンドの騒々しさはそのままでしたが。


DF鈴木和裕のコメント
相手に2点取られた時も、2点取り返す自信があったし、常識的に考えても起こり得ることなので、
あそこであえて抗議して要らない警告をもらうよりも、気持ちを早く切り替えて、次にいこうと思った。
どんな取り方であれ、点を取られたら取り返すだけ。(オフィシャル)



本音を言うと、京都が優勢になっていたし、相手はJ2あがりで10人だし。
このまま負ける事はないと思ってました(引き分けはありえても)。
だから、スタンドの怒りも暴動までならなかったと思います。
・・・京都サポが暴動を起こす事はないと思いますが(汗)。


すぐに左サイドの冨田が怒ったように、爆裂したドリブルで突破、
それは黒部(?)から中払に渡り、中央から中払がゴールを向きました。

・・・と、その時突然!大分選手達の足が皆一斉に止まったのです。
瞬時に選手も、観客もその意味を理解できました。私でさえ判った。

あ、点をくれるんだ。。。と。

ボールと違う方を向く大分GK。立ち止まる大分DF達。
中払はその間を、タッタッタとそのままゴールに向かって軽くドリブル。
ゆる〜くシュートしました。
ボールは不機嫌そうに、ゴールの方に転がっていきました。


同点。

とにかく、試合は振り出しに。
その時、私の「なんか死ぬ程アホらし」気持ちはすーっと引いて
これで良かったんだ、と「納得」しました。
スタンドは元のおとなしい西京極にやっと戻り、また日常が再開。



結果は後に黒部がPKを入れ、3ー2で京都の勝ち。
帰る頃は、「故意なされた大分の失点」の重大さは忘れ、
なんか変な試合だったよなーくらいにの感想しか残っていませんでした。

「後半、お互いに計4点も入ったのに、まったりした試合だったような。
ま、いつものサンガ戦らしくていいか。。。」

それが感想。大分小林監督の意図通り、まるで何もなかったように(笑)。
つまり大分監督に皆上手に丸め込まれた訳で。。。





互いの関係、交渉、対処事について、
厳しく主張し合う事で物事は運ぶ事もあるし、反対の譲り合う中で運ぶこともある。
スポーツは前者が強調されがちだけど、後者も信頼関係の慣習の中ではやはりルール。
(ブラジルではどうか知らないけど)

そこら辺のサッカー文化の精神は、嫌いじゃない。
眠いのでここらで。




(記憶に基づいて書いていますので間違いがあるかもしれません。
ただ、このように受け止めたという事で。。)





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