Kyoto Sanga Sketch Book
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2000年11月23日(木) 【J1v川崎戦 2nd第14節】〜心のベストゲーム

カズのゴールだった。
アウェイ側に遠く送られたボールに、西京極は歓喜した。
カズの国内外のどのゴールより、それは私にとって一番大切なゴールになった。






■前半■

試合前。
ジェフとの絶望的な17得失点差を埋めるため、狙うは大量得点
絶対に勝たしてやる、そんな出遅れた高揚感が西京極に満ちていたかも。

試合に出ていない選手を応援している女の子達まで
前に立って応援していた。

「ファーストステージの惨敗だけが問題なんだ。
今のサンガはJ1にふさわしいチームなんだ。」
ムシャクシャな気持ち、そしてプライド、様々な感情がごちゃ混ぜになって
西京極のゴール裏が、バックが、メインが動かされている。
前後左右から沸き上がるコールに、私も鳥肌が立ってきた。


でもこれってなんか全てが「遅すぎる」・・・よ。
選手もサポも・・・・。全部。



サンガが押せ押せでゲームのペースを握る。
でも、たったワンチャンスでヴェルディが先制。
が、絶対負けるはずがない。勢いに乗っているのはこちらだ。

37分、FCから富田が受けてエジバイに、
それをカズがダイレクトに合わせてゴール! 1−1。



■後半■


平野が怪我の為、CK、FKは左右とも遠藤。
左右のコーナーを行ったり来たり、ご多忙なヤット。
何往復かする度に、日頃は体力省エネ派の彼も駆け足に。
ゴール裏、笑いながらヤットコールが少しばかり(笑)

彼のFKに尽さんがヘッド、カズが押し込んでゴール!
でも、すぐに追いつかれる。2−2。

主審のジャッジにブーイングが凄い
また、柄が悪いとかの批判が飛ばないか 心配だけど、
珍しく選手を絶対守りたいって気持ち、ホームっぽいくて煽りたくなる。

だが、松井がOUTしたとたん、今日も相手が息を吹き返した。
「もー松井を引っ込ますな!!私が許す!
ボロボロになっちゃってもこの際、もーいいから!」
(酷いファンである)

そりゃ大量得点が欲しいよ。
でも、選手とサポが突き進んでいるのは、前節みれなかった幻の勝利。勝て。


■ロスタイム■



ロスタイムは・・・・・3分。
私達J1サンガの「死」は延長に入った時点で宣告される


「まだサンガに死を与えないでください・・・・
J1にふさわしいチームである証を、誇りを・・・・・」
理由のない祈り、でもプライドをかけた祈り。


私達の遠くの方のゴールに球が送られた。





西京極が沸いていた。
カズのゴールだった。
サンガが勝った。












勝利の歌のテンポを上げるところで、また涙が出て来た。
本当に涙が出ていた。回りの男の人の目も潤んでいた。
悲しさと嬉しさに圧倒された。J1サンガを失いたくない。


何の記録が生まれたわけでない。何がこれで変ったわけでもない。
Jの歴史に残りもしない試合が終わっただけ。
でも、今日の試合は私の心の中、記念碑が建つ。

そういえば、 今までいろんなチームがあった。
降格やら極端では消滅やら・・・何も理解できなかった。


当事者でなければ分からない気持ちがきっと一杯ある。
世界中のサッカーファンは色んな気持ちを抱いて
又、次の試合にそれぞれ足を運ぶんだろう。



We are always with you.
Never give up! J1

次のゲームも、来年も。続いていく。


降格の結果が出るのは次節。
それまでは一緒に夢がみれる。


miyako |MAILHomePage

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