もうすぐ旅行に行くんだけど。
あと8時間もしないで家を出ないとね。
でも荷造りもしてないよ。
朝起きられるかなぁ。
こんなの打ってる間に準備しろよ・・・。






 お前を繋ぎとめて置くためにはどうしたらいいのかと、そんなことばかり頭に浮かべて。
どれだけお前が叫んでも、泣いても、恨まれることがわかってたとしたって、手を緩めるなんて思いつきもしなかった。

「おまえが・・・っ」
 敢えて大っぴらにする気はなかったけど、隠す気もなかったからいつかばれることは予測範囲内のこと。
 怒りを湛えて凝視してくるお前を、想像できなかったわけじゃない。
 いや、想像よりもずっと、お前は俺を興奮させる。
 それでもお前が俺の手を取ることを、俺は知ってる。
 お前が頭から否定して掛かっている存在に、どれだけ支配されているか、俺はそのことの事実だけは知っているから。
 否定したいがために、拒絶したいがために、お前が俺以上に都合よく頼れる相手がいないことを、知っているから。

 なぁ、ここで俺がお前に笑いかけたら。
 この瞬間だけでも、一体どれだけの強さで、お前は俺に占められてくれるんだろう。



2005年02月08日(火)

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