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情けなくて悔しくて涙が止まらなくて、それがまた情けなくて悔しくてたまらなかった。そういう自分があまりにも幼くて成長していなくてどうしようもなく嫌だ。しかしながら嫌だと云った所でそれがどうにかなるわけでもなく、ただ己自身の問題であり、他人に助けを求めることも縋ることも出来ないと云うことを知り、またこの期に及んでまで他人の存在を求める己を知り、為す術も無いまま震えている。惨めだ。
涙を流すという行為は己にとっては哀しいからのものではない。悔しくて惨めで情けなくて止まらなくなる。或いは淋しくて溢れ出す。泣くという行為によって己は救われている。己自身で己を浄化する。ほんの少しだけ気分を軽くする。仮初めかもしれないけれどそれで己は救われて何とか生きている。 涙は他人に見せるものではない。涙は弱さだから。涙そのものが弱いのではなく、それを流す己自身が弱いのだ。弱い己の更に弱く脆い部分を否応無く外に曝け出してしまう。
日記を書かない生活というものがそろそろ考えられない。[日記]に限ったことではないだろう。言葉を綴り、形を為すということをしないでは生きていけない。 己の文章なんて全く意味を成していない。己の自己満足の為だけに書かれた雑文だ。毒にも薬にもならない。それでも書かずにはいられない。苦しいことも嬉しいことも全部吐き出して文章化して噛み砕いて飲み干してそうしてようやく己のものになる。 呼吸するくらい自然なことで、水くらい必要なもので、そうしてようやく生きている。
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