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| 2003年03月19日(水) |
passing through |
[不安定]というのは鬱とか落ち込んでいるとかそういう意味では無いのだ。精神の安定、起伏の少ない感情、落ち着き。それらが[安定]に繋がる。 己は酷く不安定だ。 他人の眼にどのように映るかは解らない。己は他人ではないから。 不機嫌に見えていると云われたことは何度かある。怖い人だと思っていたと云われたこともある。しかしおそらくは己の感情の起伏やその激しさを他人が表面から見抜くことは無いだろう。それは己が他人とその程度の付き合いしかしていないという証でもある。 己は踏み込まない。他人を乱しているかもしれないが、踏み込まない。踏み込まない限り、他人も踏み込んではこない。己にそれだけの価値が無いから。必要なのは日々の挨拶、笑顔、柔らかな言葉、少しの親切。
最近泣けない自分がいることに気が付く。こんなにも不安定で、それでもそれを自覚する多少冷静な己が存在している。感情に溺れ酔っている己を見つめる自分がいる。そして本当に哀しいわけではないことに、本当に淋しいわけではないことに気が付く。泣ける筈も無い。
ある人の言葉に何故か酷く傷つく。図星だということもある。云われて痛い言葉だということもある。でも他の誰に云われてもそれほどに傷つかない。 彼の言葉の裏側にある悪意とか己が彼を貶めた言葉とか、要因は幾つか思い浮かぶけれどまだ整理できない。
己は通り過ぎるだけの人間だ。と思う。その場での付き合いや遊びの中にしか存在できない。何かの時に思い出してもらえない人間。消えていく人間。忘れ去られていく、その場限りの人。 通り過ぎただけの人。もしかしたら通り過ぎることさえもできない。
その場限りでいいから、己を抱いてと思う。早く暖かくなればいい。一人寝が淋しくなくなるくらい。
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