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2003年03月06日(木) 変化すること

 昔の日記を読み返すと時々衝撃を憶える。其処にいるのは己であって己で無い存在なのだと思い知らされる。其処にいるのは変わり行く過程を流れる己。一瞬たりとて同じではないのに、同じように見えて同じでない存在。その過程。
 身体は容れ物に過ぎないと思っている現在の自分。身体を許すことにかなりの躊躇を抱く過去の自分。同じ筈なのにまったく違う。昔共感できなかったことに今は共感できる自分がいる。
 不思議だ。
 何が己を変えたのだろう。何が己を変えるのだろう。
 知らないうちに気付かないうちに己の中は変わっていく。静かにゆっくりと激しく。
 それは何なのだろう。何の為の変化なのだろう。変わり行くことに意味が欲しい。何も無いのに変わるのは怖くて不可解で不安定。行き先の解らない旅路。


 この身体の熱を誰かに鎮めて欲しいのです。誰か。否、誰でもない貴方に。
 何故なら火を付けたのは貴方だから。この身を焦がすのは貴方だから。戯れに触れた指を忘れられないのです。


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