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2002年11月16日(土) 眠りの中で目覚めを識る

 目覚める。

 慌しいのは己自身の所為で、でもいつものことだと自他共に諦めてしまっている風情がある。
 何も考えられないくらい忙しいのはいいことだ。深く深く堕ちて行く眠りを愛しているのは眠りが己を受け入れてくれるから。眠ることが苦痛だったら、それ自体が厭わしい。忙しさはそれ自体が苦痛ではない。それに付随する雑多な揉め事が苦痛なのだ。多忙であるということは、何かに夢中であるということに近い。それゆえに集中できる。それ以外考えなくて良い。思考しないことと、無の境地は、まったく異なるものであろうが、幻覚としての無の境地が其処に在ると思う。それが幻覚であっても構わない。悟りなど必要無い。暫しの眠りは休息と忘却のためにある。


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