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2002年10月09日(水) 他人に依拠するということ。

 他人に頼るということはとても怖いことだ。誰かが何とかしてくれるなんて頭の片隅にも置いてはいけない。何故なら誰も、何も己自身を助けてなどくれないからだ。本当の救済は己自身が行うものだからだ。
 他人からの言葉は空虚で、己の精神を苛む。己の中に他人が発した言葉と同じものを見つけるとき、救われたように思う。それは錯覚なのだ。結局は自己完結しているだけなのだ。
 言葉では何も伝えられない。肉体はそれよりもさらに拙くて、己は自己表現の手段を知らない。
 知らぬ間に他人を頼りすぎて、己の中は空っぽの空洞と化している。己の中には何をも存在しない。苦しさは己の中で消化されず排出されず、堆積していくそれは冷たい水のように己を満たす。

 自己嫌悪に流される。己自身への失望や絶望が痛い。


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