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2002年07月03日(水) 吐き気がするほど

 何かを詰め込む。


 己の能力の無さに絶望すら感じる。十人並みですらないのだ。思考は酷く遅くて、いつまでも袋小路を彷徨っている。
 言葉を飾るしか脳が無い。言葉を発する、それだけの能力も無い。発想とか想像とか解らない。理解できない。感情のまま走るしかなくて、でもそれでは何の解決にもならない。
 せめて人並みの能力というものがほしい。
 無いものねだりと云われても仕方が無い。見苦しくても足掻いてもほしいのだ。どんなに無様でも生きていたいと体が欲している以上、生きるていく手段が必要なのだ。その最低限で構わないから、独りで生きていくのに必要なだけの力がほしい。

 着飾る女達を嘲笑い、軽蔑しながら、己には人ひとり誘惑するだけの能力も無いだろう。あれも一つの能力で、才能で、生きるための手段なのだから。彼女たちの万分の一の力でも己には無い。男ひとり誑かすことも、女ひとり誘うことも、出来はしない。
 生きていくための本能が退化して不能なのだ。社会的不能。社会不適応者。己のことだ。「誰か」のことではなく己自身のことなのだ。直視しろ。

 己の能力の無さ。涙なんか流してしまったのは、体が弱っていたからだ。誰も助けてはくれないことを識っているのに、弱さを晒して、傷を広げる意味なんて無い。
 だから、そういうことにしてほしい。体が弱っていたのだと、傷を守る余裕も無いくらいに弱っていたと。そうやって己の傷を守らせて。


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