天使よ、舞い降りてはくれまいか。 覚醒した時の透明感。久しく味わっていなかった感覚。 空は澄み渡る青でなく、緩やかに戸惑う雲に覆われ、それでも空気は静かに朝の気配を含んで澄んでいる。 誰の物でもない己の、確固たる感覚。恥じることも屈することも無いのだと知った。