ジンジャーエール湖畔・於
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2006年01月10日(火) |
スフィンクスのように |
ここのところ道を歩いていると片方だけの手袋が落ちているのをよくみる
商店街の薬やの前 中央線の階段の途中 ホームセンターの店内
さっきみたばかりの車道に落ちていた片手袋は、行き交う車たちに轢かれ轢かれ轢かれしているのかかなり薄汚れてぺちゃんこになっていた。 しかしなぜか指だけはピースサインを示していた。 どんなに踏みつけられようとも汚れようとも高々とピースサインを示し続ける片手袋・ミギーの姿になぜか勇気と前向きなメッセージを感じた。
数々の死闘を繰り広げた末、なんどか異星人たちを全滅させたメンバーたち。あとは地球へ戻るだけ、しかしそれには誰か一人が星にのこって出発のレバーを引かなければならない。その事実に気づいていたのはミギー一人だけ。なにもしらずに宇宙船に乗り込んだメンバーたちは出発間際、ミギーだけが乗船していないことに気づく。浮上する宇宙船の窓から彼らが見たのは、血と内臓に満ち溢れた戦いの残骸で朝日を浴びながらピースサインを示すミギーの姿だった。彼らはその姿がどんどんと小さくなって見えなくなってゆくまでみつめつづけたのだった…。
こういうストーリーが見えました。
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