ジンジャーエール湖畔・於
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| 2003年09月19日(金) |
世界は万人のための回転木馬 |
今年いちばん胸が震えたのは 東急文化会館閉館でなくなってしまった渋谷パンテオンのさよならイベント。 ジャック・タチの「プレイタイム」の70mmフィルム上映! もーこれは伝説のイベントになったと確信している。 私の映画体験の中でも1、2を争うすばらしさだった。 朝焼けのなかすずらんにみたてた道路の街灯が音楽にあわせてぽつぽつ燈っていくあのシーン! ロータリーでぐるぐると回る自動車たち! 「世界は万人のための回転木馬」というコピーにときめきました。 人生で大事なのは、そんな瞬間であとはすべて要らないと、、、
昨日は、夏ごろあったけど行けなかった「ジャック・タチフィルムフェスティバル」の アンコール上映が新宿武蔵野館であったんだ。 再び「プレイタイム」を観ることができた。 上記のようなラストシーンに、胸をいっぱいにして映画館を出たら 喧騒の新宿の街はまるでタチの映画のつづきみたいだった。
チカチカと灯っては消える街灯のネオン、 コツコツ音をたてておしゃべりにとおりすぎるこの町の人々、 スイスイと切符を吸い込んでいく自動改札機よ。
やっぱり世界は夢でおおわれています。
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