ジンジャーエール湖畔・於
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2002年09月17日(火) クマキトキコ(熊が木に登って喜ぶ子)が囁く商品番号

 

 私の1つめのバイトの通販の受注の会社は
 1時間に電話が多くて3本しかかかってこないの
 ヒマなのでスカイブルーのHI-TEC-Cで手のひらなぞって歌ってやるー
 

  あ ぁ わ た し の 短 か い うん めい せん


 「なぁーに、やってんのォォォ???」
 いっつもオーバーリアクションでうるさいのは川端さん
 「ちょっとー、みてみぃ。この人の手キモチワルイことになってるから」
 裏にすわっていた天野さんまで微笑みをたたえつつ寄ってくる
 「ほんとお!なんで?これ手相?指紋?」
 (手相です。)
 (こーやって綺麗な色のペンでくっきり描いたら)
 (わたしの運命もスカイブルーの素晴らしいものになるかもしれないと、思って・・・)
 「ぎゃははは!意味フメ−」
 (綺麗でしょ。わたしの運命線)

 ここには情熱の電話オペレーターはいないよ

 ここにいるのは
 「あくびの涙のせいで目が開かないよ−」
 と騒ぐギリシャ哲学の退屈しない教え方に悩む女の子と
 「怖い話しよー えだ豆ちょー怖えーよ」
 しか云わない歩いて十分のところに住む男みたいな女と
 「鰐肉ってさーチキンと魚のようだったわー。」
 なんて自慢気な三十代後半の主婦
 とか そんなオンナたちです

 ユーコ−ぎゃるずの机のまわりは
 今は鶴の季節です
 最初にそれを始めたのは大人しい菊池さんで
 それが伝染して
 いつのまにかみんなして折りまくってる
 折り鶴
 ピンクのめも帳で折ると可愛ーんだよね
 でもちょっと鶴、多過ぎ・・・
 電話の脇 広辞苑の棚 カタログのあいだ パソコンのキーボード
 つる つる つる つる つる つる つる つる つる つる つる
 つる つる つる つる つる つる つる つる つる つる つる
  電話なんか鳴らない
 みんな一心不乱に つる つる つる つる つる つる つる つる


 「だれが入院してるの?」って他の人がみたら思うでしょうね



    


cottonkyaori |MAIL