ジンジャーエール湖畔・於
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2002年06月11日(火) いでよ、ジーグムント。響け、電気釜。

朝、未だかつてないくらい怖い夢で目が醒めた。
父親が、私の宝物みたいに大事にしている猫を殺してしまうのだ。
頭をパックリと割られてグタッと横たわっている猫。
泣き叫び父を責める私達を、いかにも大儀そうに対処するマーダ−父。
ヤイノヤイノ言う母を刺して黙らせてしまう。
次には、錯乱して暴れる私をフォークで仕留めようと狙うそぶり。
小さな部屋でドタバタ追いかけっこ。
なぜかちょっと楽しそうな父。
ジャック・ニコルソンよろしくレッドラム状態。
ただし予算の関係で、島崎俊郎(に似ているの父)主演の「シャイニング」という感じ。
しかし結局私によって果物ナイフで返り討ち。
猫と母を失った悲しみと怒りで父を何度も何度もグサグサに。

と、そこで目が醒めた。
時計をみるとあと15分で家をでる時間だった。寝過ごした。
慌てて飛びおき自室をでると
すわって新聞を読んでいる父がいた。
私はなんだか、夢のつづきみたいで恐ろしくて声も出せなかった。

しかし、こんなに簡潔な夢みっちゃっても、という感じ。
心理学とか無意識領域がどうたらとかそういう理論に解釈を求めるならば、
あまりに象徴的な、というか直接的な夢すぎて逆に解釈が
難しくなりはしないのかしら。
でも本当にこんなベタな父親殺しの夢を今更みてしまったのだから
仕方がない。
それでも、この年までたいした反抗期とか父親への嫌悪などなく
きていたので(他の家庭よりひどい父娘関係なのに、ううん、違う。
「ひどい父娘関係」というか最初っから関係すら築かれてはいないんだけど。)こういう思春期の自我に苦しむ若者、みたいな夢みれて
ちょっと口の端、にやり。


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