九段にある「イタリア文化会館」で開催された「ドン・カルロ」を観てきました。2016年イタリアのパルマ王立歌劇場で行われた公園の録画です。配役等は以下の通りでした。
ベルディ作曲「ドンカルロ」
スペイン国王フィリッポ2世:ミケーレ・ペルトゥージ(バス) ドン・カルロ(スペイン王子):ホセ・ブロス(テノール) ロドリーゴ(侯爵、王子の親友):ウラディーミル・ストヤノフ(バリトン) カトリック教会の権力者・宗教裁判長:レフゲン・オルロフ(バス) 修道士:サイモン・リム(バス) エリザベッタ:セレナ・ファルノッキア(ソプラノ) エボリ公女:マリアンネ・コルネッティ(メゾ・ソプラノ) テバルド(エリザベッタのお付き):ラヴィニア・ビーニ(ソプラノ) レルマ伯爵:グレゴリー・ボンファッティ(テノール) 天からの声…マリーナ・ブッチャレッリ(ソプラノ)
指揮:ダニエル・オーレン 演出:チェーザレ・リエヴィ 演奏:アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニカ 合唱:パルマ王立劇場合唱団、合唱指揮:マルティーノ・ファッジャーニ 2016年10月、パルマ王立歌劇場で収録
開催日: 2018年3月28日、18:30〜 主催 : イタリア文化会館、協力 : パルマ王立歌劇場 会場:イタリア文化会館 アニェッリホール
ヴェルディの生誕地がパルマ近郊の「ロンコーレ村」で、ヴェルディが音楽教育を受けたのもこの地であったのでパルマでは「ヴェルディフェスティバル」が開催されています。このオペラ録画は2016年の公演を収録したものです。私の知る限りにおいて世界的に有名な歌手が出演している訳ではないのですが、全体として非常に高水準なオペラ公演だったと思います。イタリア出身のヴェルディのイタリア語のオペラをイタリア人中心に演奏するとこのような高水準になるのですね。
「ドン・カルロ」は私にとってストーリーが分かり難いオペラの一つです。それは「カトリック×プロテスタント」の宗教対立の構図と、イタリア王国・フランス王国と「神聖ローマ帝国」という当時のヨーロッパ社会の複雑さが絡み合っているということが主な理由だと思います。ドンカルロとエリザベッタの関係も「カルロとの婚約破棄・フィリップ2世との政略結婚」の結果なのですが、なぜそのような状況になるのか、エリザベッタの本当の気持ちがどうなのか・・・色々分からないままにストーリーは進んでいってしまいます。もう少し勉強してみようと思っています。
ところでイタリア文化会館のある東京九段は桜の名所です。靖国神社・千鳥ヶ淵遊歩道は花見にきた人々で大変混雑していました。イタリア文化会館に行く前に千鳥ヶ淵遊歩道を歩いてみましたが、お濠の両側の桜が見事に咲き誇っていました。
|