KENの日記
 < 過去  INDEX  未来 >

2015年01月27日(火) アウシュビッツ・リメンブランス・デイ

1月27日はポーランドのアウシュビッツで「アウシュビッツ強制収容所解放70周年記念」の式典が行われます。1945年のこの日アウシュビッツに到達したソ連軍によってアウシュビッツ強制収容所が解放されました。今年2015年は解放70周年で特別なセレモニーが行われるのだそうです。ヨーロッパの主要国首脳が出席して行われることになっています。70年前に収容所解放を行ったのが「ソ連軍」ですが、ロシアのプーチン大統領は欠席だそうです。ポーランド大統領が最初にアウシュビッツを解放したのは「ウクライナ兵だった」と発言したことに対する反発だという噂です。そのロシアは5月9日に対独勝利70周年記念のセレモニーをモスクワで開催する予定でそこに主要国首脳を招待しているそうです。

近隣の中国・韓国も対日戦勝利70周年記念のセレモニーをそれぞれ開催することになるようです。中国・韓国との現在の関係を考えると日本政府首脳が参列することにはなりそうもありません。8月15日には日本政府も日本国民が静かに敗戦70周年を迎えることになりそうです。そうした終戦70年の節目も意義があるのではないかと思います。天皇陛下が正月元旦に発表された言葉が非常に印象的でした。その通りだと思います。「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今極めて大切なことだと思っています。」

今のところ終戦70周年の特別なイベントとしては「日本政府のメッセージ」があるだけです。中国・韓国国民だけでなく日本国民も終戦70周年の日本政府のメッセージに注目しています。これまでの政府見解は20年前の「村山談話」です。安倍首相は基本的に村山談話を踏襲するも、「今までのスタイルを踏襲することなく」と言い始めています。日本国政府の気持ちをより的確に表す「表現」があればベターですが、「言葉」の選択には十分注意して欲しいと思います。一旦政府談話が確定すると20年或いはそれ以上日本政府(国民代表)の公式見解となるのですから。日中国交回復交渉では「迷惑」と言う単語を巡って中国と日本の間で悶着がありました。

そして将来とも日本国内から異論の出ないような形で作成して欲しいものですし、河野談話のような状態にならないように十分に練り上げて欲しいものです。そして何より近隣諸国から歓迎されるメッセージでなくてはなりません。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加