| 2005年01月18日(火) |
あるソプラノ歌手のCD |
日本に帰って早速CDショップ(新宿タワー)で色々物色しました。差し当たり「ミクロシュ・ペレーニ」のアルバム、「ヒラリー・ハーン」のモーツアルトのバイオリンソナタに。そして本田美奈子のクラシックアルバムを買ってきました。
昨年亡くなった本田美奈子さんのCDが何枚かクラシックコーナにも追いてあり、なんとなく視聴してみたのですがこの「アベマリア」と題するCDに魅了されました。ショップで収録曲をひととおり聞き家でも2回聞きました。
若くして亡くなられたということに対する哀悼の気持ちを差し引いても、素晴らしい「歌」だと思います。収録曲の中で、プッチーニ「私のお父さん」、ドビュッシー「美しい夕暮れ」等は非常に愛らしいです。さらにラフマニノフ「ボカリーズ」では美しいソプラノの声を聞かせてくれます。
高音域の正当なソプラノの発声と低音域の発声は大分雰囲気が違うのですが、 それはそれで面白い。(妻は少し気になるようですが)正当な発声法の高音語りかえる低い声も非常に魅力的だということは確かです。なにより、クラシックの曲もそうでない曲でもその曲の雰囲気をきちんと掴んでいるのが良いです。日本語の歌詞はもう少し練ることができそうなのですが、(旋律との関係で)本田美奈子さんはその詩を100%理解し100%自分のものにして表現しているのです。こういう歌は人の心に響きます。
実は、他のソプラノ歌手のCDで視聴可能なものは、殆ど聞いた上で、やはりこのCDを買ってきたのでした。こういう歌手が若くして亡くなってしまうなんて可哀想だし残念です。合掌。
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