今日の朝インドネシア沖のインド洋海底で、ここ40年間で最大という地震が発生しました。この地震のよる津波が、タイ、インドネシア、スリランカ、インド南部、モルディヴを襲い数千人の被害者を出した模様です。
最終的な被害者の数はもっと増えるでしょう。昨年の今頃私はちょうど「タミール・ナド州旅行」をしていました。チェンナイの東海岸にある非常に広い砂浜の記憶はまだ新しいです。世界遺産に指定されているチェンナイ南部のマハバリプランの海岸寺院はどうなったのでしょう。
12月は、インド南部・スリランカ南部・モルジブは観光シーズンなのです。気候が安定して波も小さくて、ダイビング客が多く押し寄せる季節です。さらに、午前中はなおさら波が静かなのでダイバーは午前中に潜ります。これはタイのプーケットでも一緒でしょう。多くの観光客に被害がでているようです。
さらに今日は満月ではないかしら(月は相当丸いです)。満月で潮が高い時に津波が押し寄せたとしたらとても不幸でした。スリランカの南部・東部に大きな被害が出ているようです。南部は、観光客・漁民への被害が心配です。東部はこれまで、内戦の影響で殆ど開発が進んでいない地域です。首都コロンボから遠く、病院の設備が不備な上物資の不足が心配です。
日本では「津波」に対する警戒は多くの人が心得ているところですが、少なくとも、スリランカとかインドでは全く無防備であったといえます。被害がどれくらいに広がるか心配です。
災害から一夜明けインド洋周辺国の津波の犠牲者の数はどんどん増えています。昨年暮れまで暮らしていたスリランカにとっては大きな試練です。相変わらず、政府発表とかLTTE発表などという報道をしています。スリランカの東部と西部を結ぶ道路は整備状況が良くないので救援隊が着くまで時間がかかります。スリランカ北東部地域で埋められていた地雷が流出し、救助活動でも支障が出ているとのこと。
なんともやりきれないニュースです。スリランカでは、国作りが遅れていました。南西部と北東部の格差は開くばかりでした。スリランカ南部のリゾート地の「ウナワトナ」は私がスリランカに赴任して始めて出張したところです。海岸に沿って美しいホテルが建っていてまさに自然の楽園で、強烈な印象でした。今回の津波でそのホテルは破壊されてれしまったそうです。
スキューバのライセンスを取った少し北の「ヒッカドア」は大丈夫かしら。12月から冬のシーズンは欧米の観光客が大勢訪れ、毎日のんびり身体を焼いていました。そこはスリランカ随一のダイビングスポットなのです。波が静まって、本当に静かな海で潜ったことを思い出しました。コロンボ南部近郊でも津波は結構高かったようです。
メードをしてもらっている「シータ嬢」の貧しい親友がコロンボ南部の海の直ぐ近くの「ワッドア」に住んでいました。今年の1月に妻と2人で訪問しました。野良の犬やらヤギやら豚やらが近くに住んでいて、非常に貧しい地区の一角に住宅がありましたが、なんともノンビリりした雰囲気でした。そこも多分津波が襲ったはずです。電気も電話もないところですから、確認のしようがありません。スリランカでは貧しい人達程苦しめられるように思えます。
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