前から考えてはいたのですが、今日思い立ってアラビア料理のレストランに夕食を食べに行ってきました。場所はフォート地区のガラダリホテルに入っている「シェヘラザード」というレストランです。
ガラダリホテルは1996年の自爆テロで被害を受けたホテルのひとつで、その時我社の日本人の多くが泊まっていて恐ろしい体験をしたことから、それ以来我社はほとんど使っていません。もっとも自爆テロリストは中央銀行を目指していたのですが、そこに行きつけず他のビルの突っ込んだようで、ガラダリホテルが狙われたわけではないのです。
レストラン「シェヘラザード」はレバノンのベイルートから来ているシェフが切り盛りしていて基本的にはレバノン料理なのだそうです。これと言って特別な素材はありませんが(ビーフ、チキン、フィッシュなど)、上品な味付け、色彩の豊富さ、センスのいいスパイスの使い方でとても美味しかったです。単調なスリランカ料理に比べるととても「洒落ている」と感じました。
料理の他で面白かったのは「水タバコ」です。レストランの隅のほうに「水タバコ」のセットがいくつも置かれています。夜が進むにつれてお客が増えてくると、あちこちのテーブルで水タバコの煙が立ち昇りだしたのです。私達(同僚のMさん夫妻をさそっていったのでした)の隣のテーブルでは、女性がお茶と水タバコでゆっくり時を過ごしていました。日本人が日本食レストランに通うように、中東の人達が集まってくるようです。
水タバコ(Water Pipe)はジャムのようなタバコを炭で暖め(燻し?)、水を通した煙をパイプで吸い込むのです。周囲に「りんご」のような甘い香りを漂わせます。水を通すのでタール・ニコチンみたいなキツイ成分の多くは取り除かれているようです。私も吸ってみましたがとても甘いのです。
お店の人が時々炭を追加してくれます。吸い続けないと消えてしまうようです。お酒が飲めない国々だけにこういう時間の楽しみ方があるのだなと思いました。お酒の方が健康にいいみたいですが。
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