今日大変すばらしい音楽会に行ってきました。オランダ人の「モンヘミウス」さんが彼の自宅で主催したもので、題して「ツインセレブレイション」。
意味するところは「オランダ大使夫妻来錫2周年・モンヘミウス氏在錫24周年を記念するコロンボトリオおよびその弟子たちの音楽」。
場所は「モンヘミウス」さんの自宅。その家は「ジェフリー・バワ」の設計だそうで、開放的で天井の高い居間に椅子を並べ、臨時の会場が設営されていました。すばらしい空間で、自らも絵を描くモンヘミウスさんお絵画コレクションが部屋中の壁に掛けられています。ピアノはヤマハのグランドピアノが置かれていました。非常によく整備されたピアノで音はすばらしかったです。
招待客はオランダ大使夫妻ほかオランダ関係が多かったみたいです。音楽会でよく見かける人たちがいましたが演奏者の関係者みたいです。
コロンボトリオとは、バイオリン:アーナンダ・ダーバレ、チェロ:ドッシュー・ペレーラ(私の師匠)、ピアノ:ラーマヤ・リベラ・ペレーラさんの三人で構成されています。三人ともスリランカを代表する音楽家です。ピアノのペレーラのお母さんとは昨年夏音楽会で偶然にとなりに座った関係でそのときに色々な話を聞かせてもらいました。今日もいらっしゃっていました。アーナンダさんとはパーティで演奏された折親しく話しを聞かせてもらったことがあります。まあ先方は「音楽すきな日本人がいるな」と思っている程度でしょうが。
忘れないように演奏曲目と演奏者を書いておきます。
1.ビナヤク・ラジェンドラン(14歳):幻想即興曲 2.ターマラ・ホルジンガ、アミヤ・アベセカラ、カーラミ・ペレーラ:三台のチェロのための組曲(ビゼー) 3.エシャンタ・ペイリス(17歳):自作のジャス風の曲(ピアノ) 4.ツシャニ・ジャヤワルダナ(Vn)、カマリリーネ・サマラクーン(P)スークのバイオリン曲 5.コロンボトリオ(師匠達):アベンスキーのピアノ三重奏曲
私のとなりに「エシャンタ・ペイリス」さんのお父さんが座っていました。なんでも息子さんはこの秋からニューヨークに留学するのだそうです。とてもしっかりした本格的な音を出していました。チェロの三人とも「ドッシュー」さんの弟子です。ホルジンガさんはエルガー、アベセカラさんはサンサーンスの協奏曲を演奏した(する)人です。カーミラはドッシューの娘さん。
演奏者と聴衆の距離が非常に近いので、かなり演奏し難いようでしたが、最後の師匠達のピアノとトリオはすばらしかったです。アーナンダさんの美音、ドッシューさんの音楽性、リベラ・ペレーラさんの確実で暖かいピアノがうまく絡みあっていたと思います。
イギリス植民地の前にオランダが当時の王政に食い込んでボロ儲けしたのですが、昔のことはともかく、現在こうして若い音楽家を応援しようとしているのは立派です。
|