ついにイラクに対する攻撃がはじまりました。オフィスにはテレビがなくインターネットのCNNもヤフーニュースで情報を得ていますが、やはりテレビには勝てません。といってもテレビが最新情報をいつも提供しているというのではないですが、テレビ局側が勝手にアレンジしてくれる解説・各地の情報との組み合わせがとても便利なのだと思います。テレビは本当にそういうノウハウが蓄積されているのですね。
ところで、今回アメリカ連合軍の戦い方には本当にすごいものがると思います。湾岸戦争以降イラン軍の装備がほとんど進歩していないのに対して、アメリカ軍はこの十年間ハイテク技術の進歩で装備を非常に近代化してきたそうです。さらに十分な兵力を維持していることに加え、国連の武器査察を通してイランに一定量のミサイルを廃棄させた後の開戦です。
話は飛ぶのですが、吉岡一門が武蔵を徹底的に研究して武蔵の弱点をつき、鉄砲などの近代兵器を有効に活用して戦っていたならば、武蔵に負けるはずがなかったと思います。また、武蔵は戦いに「遅刻して」いって相手を苛立たせる作戦を取りましたが、戦いには基本的には「なんでもあり」なのだと思います。
冷戦中は武力による「抑止」「均衡による安定」という考え方がありました。さらに国連を中心とする紛争解決という枠組みがありました。しかしソ連崩壊後は安全保障の考え方はすこし不明確になったのだと思います。そして、「9.11テロ」を契機にアメリカが明確に体得したのは「なんでもあり」原理であったのだと思います。超大国が「なんでもあり」を原理にする時、超大国は非常に大きな責任を背負い込むことになります。
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