KENの日記
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2003年03月15日(土) チェロの音色

今日もレッスンでチェロの音色についていろいろ考えることがありました。まず先生いわく、小さいころからはじめる生徒は比較的早く「チェロ」本来の音色をだすようになるのだそうなのです。私は音色は「練習の賜物」であってそう簡単には出せるものではないとおもっていたのです。


先生の娘さんもチェロを始めて一年だというのにいい「音色」を出すのだそうです。そして他のお弟子さんも。丁度私のレッスンのあと、中学生くらいの女の子がレッスンだったので少し聞かせてもらいました。彼女はこの六月にSOS(シンフォニーオーケストラスリランカ)とサンサーンスのコンチェルトを弾くことになっている人です。レッスンの最初はフォーレのエレジーでした。突然の先生の指示だったようで譜面を用意していなくて暗譜で弾いていました。フォルテもピアノの部分もたっぷりした音で見事に「チェロ」の音が鳴っていました。


しかし、よく考えてみると先生の娘さんは小さい頃から毎日先生の「音」を聞いているのです。また生徒さんも先生の音を聞く機会が多いし、SOSのステージで大ホール(といっても音楽ホールではないですが)の響きに親しんでいるのです。やはり、先生の音を頭に(ハートに)に叩き込んでそれをまねるし方法はないでしょう。


先生は「チェロは腕や足で支え体で抱きかかえるように演奏するのであるから音楽表現は他の楽器よりずっと簡単です。チェロが身体の一部になってそこを通して音楽を表現すればいいのです」とおっしゃいます。それが結構難しいのだけど、テノールの声が出せるように声帯を鍛えるようなものかなと思います。




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