ゼロの視点
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2009年07月10日(金) レンタカー

 今年は、7月10日よりバカンスに出発。それもフランス国内。これぞ、フランス人の大半が動き出す時期&場所であり、私たちも久々に皆と同じスタートを切ることになった。あらかじめ予約しておいたレンタカーをとりに行き、夫が我アパルトマンの前にレンタカーで戻ってくる時間を予測して、バカンスのための荷物をせっせと階下に運ぶ作業にいそしむ私。

 10年以上一緒に生活しているとはいえ、時間にルーズな夫と、なんだかんだといえ時間厳守な私の間にはそれなりの差が、いまだにあるわけで、荷物をきちんとおろして、夫が運んでくるはずのクルマにすぐにすべての荷物をのせられるよう、スタンバイしてしまう私が未だに存在している・・・・・・・・。

 スタンバイしたままの体勢で、夫が戻ってくるのを待つこと30分以上・・・・、というか、ほぼ1時間弱!。パリ中心部に近く、非常に通行量の多い通りに面した場所にある、我アパルトマンの前にクルマを停めたうえでの、荷物の積み下ろし作業はそれなりに大変なもの。

 そんなわけで、私はいつ夫のクルマがやってきても大丈夫なように、こうして“神経質”なほどに、早めにスタンバイせざるをえないわけである。とはいえ、夫はもともとのんびりタイプ・・・・なうえに、日本人でもない。おまけに、レンタカー会社の従業員も非日本人となれば、クルマを予約どおりにゲットするまでにすごい時間がかかることを想像していだければ幸いである。

 たとえば、予約したとおりの車が用意されてない・・・・等ということは日常茶飯事。おまけに、バカンスの最盛期となれば、レンタカーのカウンターはたくさんの人で溢れかえる・・・・・。そして溢れかえった人をさばくために、従来よりもたくさんのオペレーターが用意される・・・、なんてことは日本においてだけであり、こんなことはフランスではありえない、わけだ!。

 ゆえに、50人の客に対して、たった二つの窓口しか機能してない・・・・・・等という状況が当たり前なのが、私が現在住んでいるフランス、という国・・・・・。

 二つの窓口に並ぶ50人の顧客も顧客で、自分の番がきた途端、後ろに並ぶ人のことなど忘れて、あーだこーだ自分の希望や不満を延々と語り続けるのが常。となると、へたをすれば一人の顧客に対して、30分以上も時間を費やすことになるわけだ。

 50人×30分=1500分 (25時間)・・・・・・・・、ってなことになることすら、当たり前にあるのがフランスのなのだ!ゆえに、予約した時間にクルマをゲットできない確率のほうが多くなる・・・、というわけである。

 夫ものろければ、レンタカー会社ものろいわけで、これらを見越し上で、あくまでも日本人シフトで荷物をすぐに積み込めるようにアパルトマン前で待つ私の前に、ようやく夫が現れた♪。彼は彼で、自分はフランス人シフトで動いているし、それでしか動けないとはいえ、その一方、彼の妻が意外に、時間的には日本人シフトで、彼がのろのろするたびに、妻がイライラすることが予想できていたらしく、荷物と一緒にアパルトマンの前でスタンバイしている私の前に、クルマを停めた夫の顔は少なからずテンパっていて青白かった(笑)。

 夫がクルマを停車した瞬間、あらゆる荷物をものすごい速さでクルマに積み込んでいく私。これらの作業を目の当たりにして、夫はただただ眺めるだけ。そして、あっという間に詰め込まれた荷物と共に、出発!。これらの勢いに押されてしまっている夫は、とりあえずクルマの運転はできるものの、自分が運転している車の機能を全く把握していないのが手に取るようにわかる・・・・・・・・・・・・。

 私は、フランスでの運転免許を持ってない。ゲットしようと思えばゲットできるのだが、パリのど真ん中に住み自家用車を持たない生活を基本とする中、それほど免許証を必要としないので、今日現在まで自分の免許証なしで生活している私。

 とはいえ、実際にクルマを運転したら、夫より運転がうまいのは、私であり、それと同時に、よほど特殊なクルマじゃない限り、最新型のクルマの操作については私が夫より遥かに知識がある。

 レンタカーを借りる・・・・、ということは、最新のクルマを運転する・・・、ということでもある。となると、ただただ運転できるというわけにはいかないことも、ありうるわけだ。クルマを借りたのが日中で、何の問題もなく運転し目的地に向かううちに、だんだんと日がかげっていく・・・・・。そのうちに、ランプをつけようとするのだが、あーーーーーっ、最新型のクルマだとわけわからんっ!!!!!!、ってことが意外にあるわけだ。

 そうなると、運転する夫を横に、あらゆるボタンを確かめた上に、クルマの取り扱い説明書などを読み込まないといけないのが、私の役目となる。おまけに、今回借りた車は、スペインのクルマ・・・・・・・・・。なので、取り扱い説明書は、みなスペイン語!。ゲロゲロゲロ。

 それでも、スペイン語とフランス語が、語源的には似ていることもあって、なんとか解読できたとはいえ、すでに暗くなりはじめた車内で、スペイン語の取扱説明書を読んで、ライトをつけるにいたるまでに30分以上を要したしまった・・・・、疲れた!。

 こんなことをしているうちに、近いうちにフランスでの免許証をゲットしようと思った私であったが、とはいえ、これをゲットした後は、どんな状況でも運転するのは私になりそうな悪寒もして、未だに躊躇せざるをえないゼロでした。



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