Miyuki's Grimoire
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2006年10月21日(土) 通(みち)

こんな話を聞きました。「その人を取り巻く状況は、その人そのものである」と。自分の状況を客観的に、他者からの視点で見たときになにか不調和なものがあるとき、それは自分のこころのなかになにか問題がありそれが現象化していると見る。たとえば、身近なところでトラブルがあるとき、それは自分の心の不調和の現れと見てゆく。上にあるがごとく下もかくあり・・・こころの世界と現実の世界は同じ・・・これはよく聞いていたことではあるけれど、改めて考えてみると、思うところがいろいろあります。


わたしは、自分の周りで起きている状況を考えました。たいていのことはうまく調和しているように見える。けれども、一部で不調和が存在している。ninoさんのダイヤリーで書かれていたことは、出来事自体は1年半も前のことで、社内やninoさんとの間では完結していた問題のはずでした。ところが、どういうわけか、こうして表に出ざるを得なかった。そして周りの人にいまも迷惑をかけてしまっているという事実。このことには胸が痛みます。けれども、この一件はわたしにとってまだ未解決の不調和の現れと捉えることができるのです。


この経緯を改めて振り返ってみて、わたしの中でこの一件は学び終わっていないことがわかりました。わたしは、過去の未熟な自分がしてきた選択と、その結果についてしっかり受け止めておらず(後悔したり、否定したりして)、成長の糧にできていなかったのだと思います。


スピリチュアルなこと興味を持つようになってから10年くらい経つでしょうか。地上の隠された叡智を学ぼうと、2003年くらいからスクールへ通ったり、いろいろな勉強をさせてもらいました。夢中になって神秘的な世界を体験し、その学び自体は喜びそのものでした。世界は広がり、制限のない自由な生き方、本来の人間らしさについて感じたり考えたりするようになりました。そして、スピリチュアルというのは、ヒーリングや瞑想のテクニックなどを学んで神秘体験をすることではなくで、自分らしく生きるということに尽き、その中で本当に愛といたわりを持ち、人生全体に自分を響かせるように真剣に取り組んで行くということ、スクールや師は、その道を示したり励ましたりする場であるということがわかってきたのです。


わたしは、いくつかのスクールに通っていて、あるところでは教える資格を得るレベルまで修了しました。ところが、そこは膨大な精神世界の情報とエネルギーの渦で、学ぶ人たちを、現実の自分の世界から、自分の人生からどんどん離れさせてしまい、スピリチュアルな世界というものが、まるで現実とは違うところにあると勘違いさせて、結果的に現実や人間性を否定してしまうようなことが起きていました。わたしはだんだんと違和感を覚えていました。けれども、実際に学んだものの中には素晴らしいものや使えるものがあったため、感謝はしており、すべてを否定できないという思いもあって、全体像を理解できないまま中途半端で投げ出すことができず(と書けば格好いいかもしれませんがほんとうは執着だったのでは?といまでは思います)、ninoさんから解雇通告を受けてもそのセミナーの内容を確かめに行きました。


その結果を正直に書きます。わたしが行ったそのセミナーにはがっかりしました。わたしにとっては内容は薄く感じられ、3日もかけて学ぶものはほとんどありませんでした。そこでわたしは、自分が感じていた違和感はほんとうのことであり、ここではもう学ぶものはなにもない。そして今後、こうした関係のスクールには決して出入りしないことを決めて、K Cに復帰しました。あのninoさんの日記で多くのお客様が不信感を抱かれたと思うので、あえてこんなプライベートな告白を気が引けましたが書いてみました。いまここで、包み隠さず書くことがわたしが引き起こしてしまった不調和の陰に光を当てることのような気もしました。


どこかで、わたしは自分の過去を否定していたのだと思います。だから、今回の現象が起きた気がします。なぜなら、こころの世界と現実の世界はまったく同じエネルギーでできていて決して分離できないものなのだから。。。ASHTAさんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳なく思っています。スクールに行っていたのはわたしで、ASHTAさんには関係ありません。ここで改めて書かせていただきたいと思います。これを読んでくださった皆様、ありがとうございました。


さて、話は続きます。長くてすみません。


そうした体験を経て、わたし自身はいろいろと学んだことをベースにして、自分の現実をより調和した世界に変えていけたらと、身近な仕事や小さな活動に反映させていく努力をしてきたつもりでした。この1年半は特に、これまで働いてきた中でも、もっとも充実した、素晴らしい期間でした。古い自分を捨てて、ゆっくりと新しい視点を持つことができた期間であり、わたしにとってはもっとも喜びが大きかったと思います。いま言えることは、本当にK C JONESとninoさんには大きな感謝の思いしかないということです。この8年間は人生でのかけがえのない体験となりました。


そして、また今、わたしは新たな気づきのステージに立っています。新しい出会いがあり、新しい地球の波動を感じています。人とほんとうにハートを開いて関わること、思いやりを持ち、自分自身の中心にいて、曇りのない心で信じた道をまっすぐに進んでいく・・・そんな人間でいたいと、いまこころから願っています。過去を否定せず、それを含みながら、自分の癖やパターンに陥らず、真に自立し、自分の足で歩いてゆけたら・・・そんなステージにいま、わたしはようやく立っているのだと思います。


思えば、長い時間がかかったと思います。もしかしたら、まだほんとうには理解していないのかもしれない。けれども、精神世界の学びをやめて、ようやくほんとうの人生が始まった気がします。不安や迷いに終止符を打ち、知識をもたず、これから先の人生では、ただ、ハートの声だけを頼りに生きていきたい。こころの弱さや迷いもあるかもしれない。けれど、いつも自分が言ってきたとおり、すべての答はハートのなかにあるのだから、落ち着いて、正直に、自分のこころに問いかけていけば、少しずつ強くなれる気がします。


もうすでに、すべての答をハートの内側に持っているのならば、問いかけることだけが大切で、答を得るために、どんな問いをするのか、なにを自分のこころに問いかけるのか、いかに問うのか? それを心に刻みたい。そして意志!! そう意志のみが人生を決定してゆく。いま、わたしはハートの奥深くに自分のほんとうの意志を見つけに出かけようとしています。ほんとうの人生は、やっとこれからです。


miyuki