| 2006年09月17日(日) |
読書「ニート」っていうな! |
本田由紀他 光文社新書 2005年
声高に、お見通しよ、と語られている主流の若者たち、少年犯罪、そして社会の考え方に 疑問を投げかけて、考えるきっかけになると思います。
少年犯罪が増えた。子どもがキレやすくなった。 と現代の子どもたちに、そういう傾向があるような情報を よく見聞きしますが、全く反対の意見もたまにみかけます。
この本には「20歳未満の殺人検挙者数の人口比」というグラフがありまして 1940年代から2001年の比較ではあきらかに減っています。 (でも、このグラフって自主制作なのかな?) この本のグラフ以外でも、青少年の凶悪犯罪は現代のほうが少ないという意見を目にしたことがあります。 他に青少年白書を調べてみたら、何故か凶悪・粗暴犯少年の検挙人員グラフは 平成8年から17年のグラフしかなくて、それでは減っていましたが 刑法犯少年の検挙人員の人口推移というグラフは昭和24年から平成17年で 昭和に比べると、こちらは増えてました。
そして、こういうグラフ自体を見慣れてないので、正しく見られる自身もないし こうした統計グラフについても、異を唱える本があったりして、非常にあぶなかしい。
例えば、イジメの件数とか虐待の件数とかの統計とかもあるんですけど イジメって大人が把握してないイジメも多いし、何をもってイジメとするのか どこまで吸い上げてるのか、とか 虐待も同じように考えると、こうした統計とか数字を鵜呑みにするのも危ない気がする。
そして、マスコミなどのニュースで多いから〜というのが最も危ない。 この本にも書いてあるのですが、マスコミ、テレビなどは視聴者が見たいものを提供する前提にあって、 プログラムが組んであり、その時もっとも興味があると思われるものを提供する傾向があるのではないかということ。
もう何年か前に、毎日のように食品の異物混入事件が報道されたときがありました。 今も時々、コンビニの食品等に、針などが混入されたという事件性のあるものは提供されるけど 単にメーカー側のミスでの異物混入はほとんど目にしなくなりました。 これって、メーカー側の努力によって、異物混入がなくなったからなのですかねえ。 あと、不思議な宗教団体のことも、連日やっていたときあったけど、今はどうなったのかな〜と思ったり。 ニュースなども、トレンドがあって、みんなの食いつきのいい事を選んで出してるんでしょ。 時間とか紙面とか限りがあるから仕方ないんだけどね。
つまり、今提供されている、見られるニュースなどは、選んで、ある程度操作されてみているものなので それをまんま鵜呑みにするのは危ないってことなのを改めて考えさせられる本だと思います。 だから、この本に書いてあることも、鵜呑みにしてはいけないってことになるんだけど。
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私はキレる少年をほとんど現実に目にしたことはないけれど 台風で電車が遅れて、キレて車掌に殴りかからんばかりの中年をみたことはあります。こういうのたまに見る。 コンビニの女子店員の態度が気に入らないと、怒鳴り散らし、謝罪を求めるドライバーを見た。 おしゃれなカフェで、店内の表示のミスを、しつこくネチネチと店員に言い募る子どもと夫を連れた主婦を見た。 10年前に、若者が多く訪れるビルで店員をしていたのですが、3年働いて、キレたり怒鳴ったりするのは皆中年男性でした。 しかも、それらの大人は反論できない立場の人にむかってキレる。ひどい。サイテー。恥ずかしい。 恥じらいが消えたとき、人は衆人観衆の中で、スタンドプレーに走る。目立ちたいのかな〜?
私が極端に、中年がキレるところに遭遇し、若者のキレる場所に遭遇しない人だなんて現実的でない。 多分、若者よりもおっさん、おばちゃんのが絶対にキレやすいと思う。ささいなことで・・あくまで個人的主観ですが。
とにかく、いろんな側面を知り、考えて、反射で生きない努力がいいんじゃないかな〜。 私もすぐに、反射で入出力してしまうので、いましめます。 これを読んでいる方は、そんなこと百も承知よ、今更何言ってんの!? と思われているかもしれませんが。
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