だから猫が飼いたいのに・・

2006年06月09日(金) 読書「魔王」

伊坂幸太郎 4062131463 講談社 2005年

本読みの男子がめっちゃ目をキラキラさせて面白かった!というので
ちょっと期待しすぎたのでした。

面白くないこともないけど、くっきりとした起承転結のない物語で
つづく・・
という終わり方なので、食いたりない気持ち。

ただ気持ちのよい登場人物が出てきて
兄弟だったりして、ともやもやした内容の中で
不思議と読後感は悪くない。

でも、作者はそんなつもりではない、と注釈を書いてるけど
どうしても、そんなつもりで読めてしまう内容ではある。

私も前半の主人公のように、考えることが大事だと思っている。
でも、根が単純だから、すぐに人の意見を丸呑みしたり
見たまんまを鵜呑みにしたりする。
そして後悔するの、連続なわけで・・・

自分の職場の大多数を観察していると
ほとんどの人があまり考えていない。
考える力を奪われてきたようにも見える。

でも、この人たちが特別な存在でなくて
本文中にもあるように、今目の前で起きていることで精一杯で
世の中のこと、他人のことに頭を割いている暇がないというのが
本当の所だろうと思う。

目の前の感じ悪い人のことで精一杯で
世界の感じ悪い人のことには対処できない。
世界の感じ悪い人が本当に感じ悪いのか、判断するヒマも機会もない。
だって目の前の感じ悪い人ですら、本当に感じ悪いのか判断できかねる。

考えるって本当に難しい。
でも考えないよりはマシだと思う。

こんな難しいことを考えさせようと、書いた小説ではないらしいけど
ついつい考えてしまいますよ。


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