| 2006年03月02日(木) |
読書「壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか 」 |
金子雅臣著(新赤版996)
前回の本を読んだところでこちらの本が飛び込んできた。絶妙なタイミング。 この本を読んでたら、恐ろしくて男性と仕事できなくなりそうな勢いです。 でも、実際にはずっと男性の多い職場で働いてきて、ここまで恐ろしい目にはあってないので これは多くのセクハラの中でも、極めつけの例なのでしょうが。 それにしても、恐ろしい。 具体的なセクハラの手口も怖いのですが、一番怖いのは、話が通じない人間がこんなにいるってこと。だってこれも氷山の一角でしょう。 表向きはそれなりのポストを持つ、あるいは会社を背負って立つ人間が、まったく罪の意識なく、非道な行いをしている上に、自分のしでかしたことを突きつけられても、 自分に甘い、自分に有利な解釈しかできないのだ。 相手はいやがっている、仕事を失いたくないから、強くいえない中で精一杯防衛し、拒否しているのに ひどい男尊女卑、差別意識で、相手を貶めることしか頭に無い。 自由恋愛とか相手もいやがっているのはポーズだけで、本当は望んでいるんだ!とか真剣に思ってるらしく、寒気がした。怖い。
そして被害者から相談を受けた著者が、加害者を呼び出して、説明を聞こうとするんだけど 当然、加害者はまったく罪の意識がないし、糠に釘で、読んでいても気が遠くなる平行線なのです。 私はこの著者の粘り強い、あきらめない姿勢に、感銘を受けました。 そして一例として出てきた加害者側の弁護士の潔い態度にも。 何かと評判の悪い弁護士という仕事ですが、中にはこんな人もいるんだと嬉しくなってしまいました。 他人の哀しみを自分のものとして考えられるんだと! 前回読んだ「知事との闘い」でもそうでしたけど、被害者が立ち直るには、どうしても第三者のサポートが必要ですよ。 私には遠い世界の、こうした相談者や弁護士さんにもこういう方がいるのだとわかっただけで捨てたもんじゃないな〜と思えました。
でも本当にセクハラの被害の落とし穴はどこに待ち受けているのかわかりません。 そんな被害にあわないためにも、こういう本を読んで、広めて、被害を未遂に、あっても被害者が泣き寝入りしない世の中にしなくてはならないのだと思いました。
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