だから猫が飼いたいのに・・

2005年01月11日(火) 年末年始の[読書]・・

「私の愛国心」香山リカ 筑摩新書 2004年
「黒い家」貴志祐介 角川ホラー文庫 1998年
「家守綺譚」梨木香歩 新潮社 2004年

年末に読もうと思った図書はあと他に4冊あったのだけど時間がなくて無理でした。
そして上記のラインナップ・・ある意味3つともホラー。
どれが一番怖いかってぇと「私の愛国心」かな。

若い人たちに広がる「私」主義という傾向。
一昨年の芥川賞を受賞した作品にある批評家が「狭い世界」とスパっといい
確かに、狭い世界を描いた彼女たちの作品だし、なるほどと思う。
でも小説のほとんどが、「自分」について書かれているのって今に始まったことじゃないので
「じゃあどうすればいいのかな〜」なんて思う私も狭い世界の住人なのだとわかる。

世界の状況がテレビに映し出されて、ネットで世界の反対の人とでもやりとりできる
世の中になっているのに、日本という狭い世界の狭い自分の周囲しか見られない。
興味無いという現象ってなかなかどうして意味深なのではないでしょうか?

日本もアメリカも急速に悪くなってしまったのか、どうなのか。
よくなる可能性についていくつかの案を見るも、国という単位ですから茨の道なのですね。

年を挟んで読んだのが「黒い家」。(こんな不吉な本を読んでしまいました(汗)
これも精神分析を織り交ぜ、生命保険という制度を活かした、恐ろしい話。
ただただホンマに怪物・主婦が怖い。
人を人とも思わない人。それが自分の子どもであっても。
でも、それが絵空事でないのが、もっと怖い。
自分しか興味無い、あるいは自分が認識した人間しか興味がないというのが、究極にすすめば
これとそう大差ないことになりそうです。

そして「家守綺譚」は現実と切り離された境界に住まう男の御伽噺。
湖で行方不明になった友人がボートを漕いでやってきたり
サルスベリに懸想されたり、飼っている犬が河童とサギの仲裁をしたりする。
夏の暑い日に読みたい、温度が感じられない話。
いずれも血の通った人間はほとんど出てこない本なのでした。

私も地に足がついてない生活をもう長らく続けているので、こんなんなのですが
むやみやたらと人にぶつかったりしないし、小さい子どもが夕方に一人で歩いているのを
見ると、心配になってしまうので、自分以外に興味がないわけではないのでまだ大丈夫だと思われます。

雑誌「Number 618」

中田の微笑みアップが表紙。
それはさておき、川口能活と楢崎のインタビューですよ。
2人のGKの話も、私には、楽しいのですが
一番、いいと思ったのは土肥さんの語る2人の部分。頼もしい人だ。

ヨーロッパで苦渋を飲んだヨシカツは、それだからこそ
人間的に成長して日本に帰って活躍できる場を得られるのでね。
彼の今後の活躍を楽しみにしていますよ。
もちろん、他のGKもね。


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