| 2004年11月27日(土) |
読書「反社会学講座」 |
パオロ・マッツァリーノ/イースト・プレス
書評でも紹介されているし、版も重ねている、そして作者もアチコチで名前をみかけるので もう知る人ぞ知る存在なのかもしれませんが、面白い読み物でした。 言葉の端々の嫌味っぽい所が実に好ましいです。 軽妙で、まるでデパートの実演販売の人のように、注目を集めさせてしまうような語り口がいいんです。
でも、この本のおかげで考え方の抜け穴というか、やはり目からうろこなんでしょうね。 中でも第6回の「日本人は勤勉でない」はいいです。 真面目に働く人の方が普通だとばかり思っていたのですけど、違いました!! 常日頃、びっくりするほど仕事をしない、できない人を責めている私が悪かったのだ!!と。 もともと日本人が働き者である、という刷り込みが私たち世代にはキツイみたいです。 でもいくら刷り込まれても、人間は自分のやりたいようにしか出来ない。 「働き者の日本人の一員」だったとしても、イヤなことはできないのです。 ウチの職場の皆さんの行動のルーツがわかります。責めてはいけないのです。
そして第8回「フリーターのおかげなのです」につながるのです。 ワークシェアリングという考え方がちょっとだけ話題になっているかと思いますが まさにそう。ウチにはそのワークシェアリングが必要なのです。 その他第2回「キレやすいのはだれだ」は統計のマジックについて、わかりやすく説明。 過去に比べて本当に少年犯罪が増えているのか?これは既に統計をみたり、それに関する記事を 注目している人には目新しい話しではないのですが、知らないで「今時の若者は・・」と恐れている人は 見てみたほうがいいと思います。 第11回「触れ合い大国ニッポン」も最高です。「ふれあい」という何気なく耳にしていた言葉にこんなに歴史があり ウソクサイ物だったのか!!と。 パオロ・マッツァリーノさんの説の方がずっと私にはやさしいです。ありがとうパオロ・マッツァリーノさん。
やはり視点を変える、物の見方を広げることが唯一自分を救う手段であると言えましょう。
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