昨日の日記に書いた「女帝のロシア」小野理子著 岩波新書に巻末近くに思想家ディドロの言葉による専制政治の危険さが書いてあります。
それを見て、若い頃に読んだ田中芳樹の「銀河英雄伝説」にも一貫して、専制政治が危ないかが書かれていたことを思い出した。 「銀河英雄伝説」では、貴族の専制政治による悪政を倒したラインハルトが、ディドロいうところの「公正で、開明的で、しかも確固たる意思」で善政します。でも彼が死んだ後のことは物語に書いてありません。 ずっとラインハルトのような人間が国を統治していったら、平和なのにな〜と思わないでもないでしたが ディドロはその危険性も書いています。
政治家として素晴らしい資質をそろえた人など滅多にいないから、1つの善政を手に入れるために、 20の悪政を耐えなければ成らない。奇跡が起きて3つも善政が続いた場合は、 「すっかりその盲目的服従になれ、譲り渡してはならない権利を忘れ、きわめて危険な安泰感と無関心のうちに落ち込み、自由を保持するのに必要な耐えざる警戒心を感じなくなってしまうから」212頁とあり、
「容易に解決しない問題は、人民に法を与えることでもなく、良い法を与えることでさえない。 それは君主の側からする、一切の侵害から法を保護することなのである」(ディドロ「立法委員会あての女帝陛下の訓令に関する意見」1774年執筆、中川久定「ディドロ」講談社1985を引用されています。
そうか、素晴らしい人でもダメなんか・・そりゃそうだ。と今更ながら胸に落ちる。 やっぱり人間は悩んだり、困ったりして、頭を使わないとアカンのね。 毎日、楽したい。頭使いたくない〜と思っていますが、そうは問屋がおろさないのだね。 ガックリするけど、そういうもんかと思ったら諦めもつくかもしれない・・
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