引き続き「グロテスク」 桐野夏生 文藝春秋の話題。 487頁 「この世でどうして女だけがうまく生きられないのか、わからないわ」 「簡単よ、妄想をもてないから」 怪物的美貌のユリコと和恵の深層意識での会話は象徴的だと思う。
これは真実であり、これから少しずつズレてくる事実かもしれない。 作者のいう妄想がズバリなんなのか言えないけど、私の知る中では妄想のできる女も確実に出現していると思う。 女も妄想する自由を得られるようになったから。 妄想するには自由が必要。それには自分のお金と時間が要る。昔の女にはこれがなかった。 これから少しずつ、増えていくと思う。
この本を読む前に、「東電OL殺人事件」佐野真一 新潮文庫も読んでみたけど、 全くといっていいほど読みたいと思った事はかかれておらず、 夕日が綺麗だったり、旅がいかにキツイ行程だったかとか、ロードムービー調、男のロマンて感じで 「無実の罪に問われる者を救え!」と改題した方がいいんじゃないのかと思った。 でも、この本にかかれている私が読みたいと思っていたピースを集めて思ったことは 殺された女性に妄想があったなら、あるいは・・と思った。
妄想・・オブラートに包んでいるけど、私が当てはめたのはぶっちゃけやおいですね。 やおいでなくても、単に息抜き・趣味とかでもいいんですけど。これだとちょっと弱いかな。
仕事が趣味っていう人がいるけど、それはやはりその世界で認められているとか 成功を収めているから言えることであって、そうでない人はきっと仕事を趣味にはできないと思う。 職人とか特殊な仕事なら別かもれませんが・・。
もちろん妄想などなくても生きていける人もいるはず。現実を直視している人ですね。 現実が自分を殺さない程度に折り合いがついているとか。 頭が良過ぎないとか、純粋すぎないとか、まあいろいろ言い様はあるのですけど。
頭がよくて、純粋すぎて、現実に折り合いが付けられない人は 妄想して、ガス抜きをするしか手はないのだと思います。 頭がよかったら生きていくのも上手かというと、それは違います。 人生の達人は必ずしも頭のよしあしとは関係ないところにあると思う。 頭が良いと賢いは同義でないと私は思います。
私はというと、今は現実を恐れず直視できる勇気を持っていてとりあえずよかったかな、と家族に感謝している次第です。 もちろん妄想も助けてくれていると思うけどね。 私の家族は子どもの頃から、厳しい現実を私に投げかけてくれていたからです。おかしな夢を見る暇もなく(笑) やっぱり現実離れした我が子褒めは毒になると思いますよ。・・と話しがズレてきたところで終わりにしたいと思います。
そういえば清水ちなみ監修の「大独身」て本が出ていて、30代未婚女性たちの現実が載っているそう。 のけぞるらしいよ。これも読んでみるといいのかな、いやいや逆効果か? 「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と安心してしまったらいけないかもしれないので、よそうかな。 それにしても「大独身」てタイトルが・・「大甲子園」(水島しんじのマンガでそんなのあった)を思い出してしまったよ。
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