| 2004年07月05日(月) |
読書「恋愛なんかやめておけ」 |
「恋愛なんかやめておけ」 松田道雄 筑摩書房(現在は朝日文庫にあります) 2000年2月27日朝日新聞の斎藤美奈子女史の書棚という記事で見つけたこの図書。 ずっと気になっていて、やっと読めました。
「ちくま少年図書館1 こころの図書室というシリーズ」の1冊だから、これは子どものための恋愛論として 書かれてるのだろうけど、中身は「子ども向け」としては予想を裏切るものになっている。 でも、私に子どもがいたら読ませたいと思う。でも友人の娘さんには躊躇する・・そんな感じ。
恋愛と結婚は別。というイキナリ夢も希望もない結論を書いてしまって申し訳無いのですけど そういう事にいたるまでのお話しを、明治からの文化人たちの恋愛思想・男女関係がズラリとかかれてある。 福沢諭吉さんの「品行論」で遊郭と公娼制度の廃止にいたるまでの背景や、遊郭そのものとそれにまつわる 女性の扱いや病気などから、男性の恋愛(浮気・本気)考え方などなど・・・
自由恋愛=本気の恋愛を貫きとおした岩野泡鳴の不幸にした女性の数とそのやり口には呆れる。 でも、彼にしたらいつも本気なんだということで、これは極端な例だけど恋愛を優先する世界とは、 つまり、こういう事なんだと理解できる。
女性の中では福田英子、平塚らいてう、伊藤野枝などが挙げられている。 自由恋愛を通した平塚らいてうの人生はそれは肝の座ったもので、極端ではるけど なるほどこういう人だからこそ貫けているのだと思われる。だけど平穏な人生で有るわけが無い。 そしてより参考になるのが伊藤野枝の話しだ。 彼女の書いた「自己を生かすとこの幸福」を読んでみたくなる
「もろい家庭をどうすればしっかりできるか、愛を持続させることができるか、考え。 それには、それぞれめいめいが個性的な人間として生きねばだめだという。 個性的というのは、この人みたいな人は他にはいない、本当にいいひとだと思わせる生き方だ。 それで初めてその人といっしょで幸せだという気になる。 掃いて捨てるようにいるじゃないか、という人間になっちゃダメだ。飽きられちゃう。 あなたの言う事は何でも聞くわ、でべったり寄り添っているだけでは、個性的な人間になれない。 同じ屋根の下に寝起きしていても、お互いに別々の人間だということを忘れてはダメだ〜以下略」
なんだかえらく高尚なことのようですが、実はこれが真実なんじゃないかと思う。 私の知っているうまくいっている夫婦というのは結構、この手が多い気がする。
いい意味で個性的。わがままとか自分を押しとおすようなことじゃないのよ(ここ重要) 埋没しないその人がその人である、という大切な部分がありそう。 そして周囲から大事にされている(愛されている)気がする。
私も友人に選ぶのなら、対等に話せる人がいいし、他の人にはない部分を持っているというのは グっとくるチャームポイントだと思うからだ。 ま、つまり一緒にいて気持ちいい、話して楽しい人だったりするんだけど・・
あ、でも逆にもんのすごい女でも結婚長続きしているのだけど(何がものすごいのかはあえて書きません) そういうのも個性的で、他にはないから旦那はグっときて離せないのかもしれないなあ〜(遠い目) それは旦那が自分にない個性をその人に求めて、絶妙なバランスで保っている状態で結構危ないかもしれない。
それはさておき、前述した他にはない、素晴らしい部分を持つ互い様の夫婦は絶滅しそうなのかな、 だってそんな人になろうとしたり、そんな人を探すことのが困難だと思うしなあ。。。。 やっぱ離婚と不倫が渦巻いているような気配がするのは気のせいであったらどんなにいいかと思うけど・・・
初版が1970年だから、ちょっと疑問な所もある(と斎藤美奈子女史も書いている)けど 子どもの頃からこういう本を読んで、子どもに読ませるくらいなのだから母親も父親も読んで 自分たちがどんなことに振りまわされて、人生を台無しにしてるのか、しそうなのか見極めて欲しいものです。
以上。
蛇足: 幼稚園くらいの子どもが、好きだの嫌いだの、チューするだの言っているテレビ番組がありますが ちゃんとテロップで「これはフィクションです。」と流して欲しい。 テレビ番組を本気にする、真ねする個性的でない人が多いんだから。 このテレビ番組は上記のように子どもでなんとかしよう、という趣旨になってからめっきり見なくなりました。 老人だけでなく、子どもに頼らないと視聴率が大変なのかもしれないけど 子どもを巻き込むのはどうかと本当に思う。(老人ならどうか、というと困るんだけど) 自分でもどうしちゃったの、てゆーくらい気持ち悪かったのよ。
EURO2004、終わってしまいました。 がんばって4時には起きたけど、後半30分で撃沈。 気づいたら、終わってました・・・ ギリシャ。大穴ってやつですか・・・
|